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「銀さん、起きてください」


この店の社長。坂田銀時。


みんなからは銀さんやら銀ちゃんやらで慕われている?存在である。


銀さんはいつも" 魚が死んだような目 " をしている、と言われてるけどその裏腹、この人って人は情に厚い。


_____1部(ワタシ)を除いてだが。


と、そんなこんな考えてるうちに目を開かせた銀さんがこちらを見る。


「……よぉ」


とだけ言い、大きなあくびをしている。


これもいつもの事。


「朝食、作って置いてあるんで食べてください」


と言うと銀さんは " おう " と小さい声を漏らす。


…これは二度寝しそうな勢いだな。


まぁ、朝ご飯さえ食べてくれればいい。


生きてくれさえすれば、いいんだ。


よし、と小さく漏らし、次は神楽ちゃんを起こしに押し入れの方に向かう。


ガラッという音とともに押し入れの戸を開け、見えるのは天使のような顔で寝ている神楽ちゃん


「寝ている時は天使なんだけどな…」


そんなことを声に出してしまう。


まぁ起きたらアレだから。うん…


「ふぅ…かーぐーらちゃん!起きてー!!」


いつもこの子は悩ませてくる。だっていつまでたっても起きないから。


それから何度も起こしてみるが、微動だにしない。


こうなったら、あの手しかないか。


これはもう最終手段。


神楽ちゃんを起こすならこれしかない。てかこれ以上に考えられない。


ふぅと息を吸う。


「神楽ちゃん…起きないと今日のおやつの酢昆布はお預けだよ」


と言うとガバッと体を起こす神楽ちゃん。


「A!!おはようアル!!!早くご飯食べたいアル!!」


…ほんとに、現金な子だな


「はいはい、もう準備してあるから早く食べちゃいな」


そして神楽ちゃんはリビングに向かう。


なんとも元気な子だ。朝からあんなに動けるなんて。


私もリビングに戻ろうとすると後ろから私の名前を呼ばれる。


「A、オメー今日は仕事か?」


その声の主は銀さんだった。


「…いや、今日は買い出しに行ってきます」


そう言うとそうか、と言われる。


私は足早にリビングに戻る。



あなたは今日も冷たい。





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あい(プロフ) - 夢主を探している、ぎんさんのside見てみたいです!更新楽しみにしてます (2019年7月24日 23時) (レス) id: 6a8167697e (このIDを非表示/違反報告)
美闇 - 面白いです!頑張ってください!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 9b2e6e7bfa (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - これからの展開が楽しみです……!!! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 8fe6acde2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋歌 | 作成日時:2019年7月19日 18時

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