1 ページ2
寝ぼけ眼を覚ましながら体を起こし、洗面台に向かう。
この時期は朝でも少し暑い。
まだ外も暗い中、1人、顔を洗う。
私はこの 万事屋 に働かさせてもらっている。
でも、どうやら私はここの社長に良いように思われていないらしい。
私と話している時と他と話している時に、大差が生じるのだ。
私はもう慣れてしまったが、このままずるずるここにいて迷惑ではないだろうかといつも考えてしまう。
水を止め、台所へと足を伸ばす。
ここにいる条件は 家事全般 をすること。
あいにくここは給料が全くと言っていいほど支給されない。
だから私は夜の仕事を始めた。
始めたては、朝早く起きることだとか、仕事のことだとかが重なって全くと言っていいほど休みが取れなかった。
だが、新八くんや神楽ちゃんが支えてくれたおかげでこうしてこの生活にも慣れてきているところだ。
毎日の料理は必ず違うものを出す それはもう私のルーティーンとなっている。
朝ご飯を作り、午前中には洗濯や掃除を、お昼ご飯を作り、晩御飯に向けて、ご飯を作ってから仕事に向かう。そして夜中に帰ってくる。
これが私の日常。
辛いと思うだろうが、住み込みで働かさせてもらってる分、それが普通になってきているのだ。
私は朝ご飯の仕度を終え、机に料理を運んでくる。
まぁ、料理と言っていいほどのものでは無いけれど。
りんごとヨーグルトを混ぜ、蜂蜜をかけたものと、食パンとそれにつけるジャム。
今日は洋食にしてみた。いつも和食ばかりだったから飽きてきただろうと思ったのだ。
料理を運び終え、私は寝巻きから普段着に着替えるため、部屋に戻る。
部屋 と言っても豪華なものでは無い。
神楽ちゃんが押し入れ。そしてその隣に銀さん。そしてカーテンを挟んで隣が私。
ここに住まわせてもらった時に付けてもらったカーテン。
今じゃ少し黄ばんでいてしまっている。
そろそろ洗わないとな
そんなこんな思いながら普段着を棚から取り出す。
そしてカーテンがきちんと閉まっていることを確認し、着替える。
布団をたたみ、寝巻きを洗濯機に入れる。
そして、神楽ちゃんと銀さんを起こすため、また部屋に戻る。
これが私の 変わることの無い 日常。
.
271人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - 夢主を探している、ぎんさんのside見てみたいです!更新楽しみにしてます (2019年7月24日 23時) (レス) id: 6a8167697e (このIDを非表示/違反報告)
美闇 - 面白いです!頑張ってください!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 9b2e6e7bfa (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - これからの展開が楽しみです……!!! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 8fe6acde2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:恋歌 | 作成日時:2019年7月19日 18時