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「……岩本くんは何も悪くないよ。
私が約束破っちゃったから……ごめんね」
『……………』
「これは本当に何も無いから。…気にしないで」
前と同じ言葉を繰り返し、傷を隠すように手を重ねる彼女
その表情は怯えていて…何か隠しているのが見え見え
何を言っても言おうとしない彼女に俺は痺れを切らした
『…なんかあんだろ』
彼女の顔を両手で包んで無理に顔を上げさせて目線を合わせる
『嘘つかないって言ったろ？…全部話して、楽んなれよ。
頼る人がいないなら、俺に頼れ。
…俺の前では強がんなくていいから。助けて欲しいなら言えよ。
もっと酷いことになったらいけねーだろ』
「っ………」
そう言うと、一気に涙が溢れ始めた
ボロボロと泣く彼女が幼く見えた
「岩本くん…ｸﾞｽｯ…ごめんなさい…」
『謝んなって …いつでも聞いてやるから』
彼女を優しく抱きしめると、背中に手を回して服を握る
泣いている彼女は今にも壊れそうなほど小さく感じた
『……辛いなら…助けて欲しいなら、ちゃんと聞いてやるから。
お願いだから……一人で抱え込むなよ…』
小声でいいながら、俺は彼女を強く抱き締めた
Aは俺よりももっと辛い思いをしたんだと思うと、
彼女に手を出したやつらに対しての怒りが段々と込み上げてくる
…殴り込みはAとの約束で出来ない
けど、このまま黙っているのも嫌だった
「岩本くんに……迷惑かかっちゃうと思って…ｸﾞｽｯ…
言えなかったの…」
『迷惑？……どういう事』
彼女は重い口を開いて話し始めた
それは、嫌な予感を……的中させてしまった
俺はその時どんな表情を浮かべていたか分からない
衝撃が大きすぎた
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夕雪(プロフ) - おこりさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです。無事戻ってきました！ (2021年11月27日 14時) (
レス) id: c1927b0662 (このIDを非表示/違反報告)
おこり(プロフ) - ご自身のペースでどうぞゆっくり。気長にお待ちしています^_^ (2021年11月5日 6時) (レス) @page41 id: b4f52a5ea8 (このIDを非表示/違反報告)
夕雪(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます！楽しみにしててくださいね。 (2021年11月3日 18時) (レス) id: c1927b0662 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ハッピーエンド、期待しています。 (2021年11月3日 0時) (レス) @page40 id: cefd7f5dc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕雪 | 作成日時：2021年10月16日 21時
