53.取引の現場 ページ13
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大ちゃんからもらった貴重な1時間。
無駄にする訳にはいかない。
光「じゃあ、留守番頼んだ」
「うん。行ってらっしゃい」
次の朝、光くんが出かけていくのを確認して
待機してくれてた大ちゃんを呼ぶ。
有「いいか。制限時間は1時間だ。
あと、この件に関しては俺に期待するなよ。」
「時間はわかってるけど、期待するなって?」
有「…子供の面倒なんて見たことないんだ。」
あ、そゆこと。
あの天真爛漫な5歳児と呼ばれる男の口からそんなことが聞ける日が来ると思ってなかったが、もう驚きはしない。
JUMPの"有岡大貴"とこの世界の"有岡大貴"は
別人だと考えないと頭が混乱してしまう。
「じゃ、期待しないでおくから、子供達泣かせるようなことはするなよ?」
有「…あぁ。お前も行かないと、あの光ってやつを見失うぞ??」
光くんが進んだ方を振り向くと、
ちょうど曲がり角を曲がったところだった。
やばい、見失う!
「じゃあ頼んだぞ!」
大ちゃんに施設を任せるのはたったの1時間だ。
だが、光くんの尾行を許された時間は1時間しかない。
何とか光くんの近くまで追いつきあとを付ける。
15分ほど歩いたところで、きょろきょろと辺りを見渡したと思うと小さな裏道に走っていった。
それと同時に、見つからない程度の小走りで俺も追う
朝なのに、凄く暗く感じるほどの小道。
金銭取引には打って付けの場所だな。
ゆっくりと進んでいくと、微かに聞こえてくる話し声。
声が近くなったところで様子を伺って見ると
光くんの他に、ガタイのいい男が2人なにやら話している
『…たったこれだけか』
『忠告したはずだ。次はないってな』
光「頼む、子供達のためなんだっ。今回はこれで」
『うちのやり方、知ってるんだろう?』
『期限はとっくに過ぎてんだ。期限内に指定の額を支払って貰えないと、始末。それがうちだ。』
は、始末?
光「っ…。」
『まだ選択肢はあるが。
1、俺たちにここで殺 される。2、あの建物を売り飛ばす。』
光「それだけはできない!」
『じゃあ、ここで殺 してあの建物売らせて貰おうかね!』
…バコッ!
『ぐっ…ぁ、』
光「やま、だ…」
1人の男が光くんに向かって刀を振り上げた瞬間、
考えるより先に、俺の体は動いていた。
後ろから不意打ちを食らわせただけだが、
何とか上手くいき、気絶していた
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aramina(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみにしてます! (2022年10月7日 10時) (レス) @page15 id: 995aa654dd (このIDを非表示/違反報告)
れな - このお話とても面白いです!続きがとても気になります!ゆっくりでいいので頑張って下さい! (2021年8月18日 1時) (レス) id: d97c215a56 (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - Siroさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて本当に嬉しいです!不定期更新にはなりますが、今後ともよろしくお願いいたします! (2020年7月20日 16時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
Siro(プロフ) - 勉強の息抜きにこの小説を読ませていただいています。一話一話が面白くて、更新されるのをいつも楽しみにしています!作者様のペースで更新頑張ってください!応援してます! (2020年7月13日 20時) (レス) id: 200e55a5ac (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - お話凄く面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください!!! (2020年4月9日 22時) (レス) id: 3712bdf8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼奈 | 作成日時:2019年3月26日 11時