4話 ページ5
私は眠っていたのか目が覚めた。見慣れない天井がそこにはあった。
そうか。私はめまいがして倒れて…誰かがここに連れてきてくれたんだ…
目覚めてすぐに病院ではないことは悟った。
じゃあ誰だろう。
そう思い、誰のベットか知らないが、いかにも私の部屋に似いている部屋のベットから降りて、部屋のドアを開けた。
「あのぉ……」
勇気を出して声を出したが返事はない。
リビングであろうこの部屋の中心にあるテーブルの上には一通の手紙と分厚い通帳。
このパターン。なんか見覚えが…
まさか…ネット小説で見たことがある気がする…
______トリップだ…
「はぁぁぁ…」
盛大な溜息をついて、もう一度テーブルに丁寧に揃えて置かれた一通の手紙と通帳を見た。
手紙から見ようと思ったが、頭より先に体が動き、気がついたら通帳に手を伸ばしていた。
中を開くと。
「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん、ひゃくまん…い、一億…」
とんでもない0の数だった。
「ま、まず手紙…」
と手紙を手に取り開いた。
中には自分の身分証明書とその補足に色々な補足が加えられていた。
それにしてもトリップしたものだと言うのならここは一体どこの世界なのか一番気になるところだった。
マンガでは主人公の家などは必ずと言っていいほど家の中が写される。
私の記憶の中からひとつだけ、非常に似ている家に住んでいるキャラクターを見つけた。
妖怪ウォッチシャドウサイド、月浪トウマの家だ。
マジか…私は一人で椅子の背もたれを手で掴んだまま膝から崩れ落ちてそのまま座った。
座ったまま手紙をもう一度読んだ。
「さくら第2中学校2年C組?シャドウサイドでそんなクラスあったっけ?」
つまり私だけってことか。なるほど。そんな簡単には主人公たちには接触させないってとこか。
そして驚くことに明日からそこに行けと言うことだ。
「…頑張るか。」
そのあと家の中をぐるりと一周した。
自分の部屋にはさっきは見ていなかったがよく見ると真新しいさくら第2中学校の制服と半袖のカッターシャツ、となりに畳んだ長袖のカッターシャツなどが丁寧に置かれていた。
そして本棚があって不思議なことにその本棚には私が持っていた本全てが収納され、本棚の前には私の楽器が置かれていた。
自分の楽器があることだけでもすごく安心した。
私は明日に備えて寝ることにした。
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aruya100(プロフ) - ご覧いただきありがとうございます。自分自身占ツクから離れつつあるので、心苦しいですが続くかわかりません…申し訳ないです… (2022年6月22日 20時) (レス) id: 92e8fb568e (このIDを非表示/違反報告)
優 - マジでこの作品神だぁ☆この作品続けないんですか!? (2022年6月1日 16時) (レス) @page42 id: a47f4386a1 (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - にゃんこさん» こんにちは〜!選ばれた少女読んでいただいたんですね…!?ありがとうございます。感謝感激でござます( ;∀;)更新復活できるように頑張りますね!! (2020年5月5日 0時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - こんにちは!選ばれた少女から来ました〜(´艸`*)更新ガンバです(^^♪ (2020年5月4日 16時) (レス) id: 1c21c55e5d (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - ゴウさん» ありがとうございます!頑張りますね〜! (2020年1月12日 2時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aruya100 x他1人 | 作成日時:2019年4月17日 19時