2話 ページ3
顧問の先生は気分屋だ。そんな先生が少し前、合奏中にふとある事を口にした。
先生「友達ってホンマにいるん?」
私はなぜかその言葉が胸にグサリと刺さった。
先生「いやいや、要るか要らないじゃなくて。確かに友達は大事や。大事やで?でも、その友達やと思ってる人はホンマに友達か、ってことや。」
私は友達が人並みにいる。全員友達じゃなかったらなにになるのか…
先生「友達っていうのは、ちゃんとお互いを指導しあえる、すなわち意見がちゃんと言える人ってことや。友達同士でホンマに意見してるか?俺は絶対してへんと思う。だからこんなに最悪な音出るんやろ?」
意見する…
そう考えれば…ううん。今考えるのはやめよう。
今は合奏に集中しよう。
帰り道。
私は大概一人で帰る。
そしていろいろな事を考えるのだ。
友達…
そう考え始めて約2週間くらい経っただろう。いや、経った。まだ友達について考えていた。
よくよく考えたら、先生の言う通りだと、友達がいないことになる。
ある部活の帰り道。
部活の友達と一緒に帰っていた。
友達「それでな、なんでかシンバルやることになってさー…」
今日一緒に帰っている友達はパーカッション(打楽器など)のパートの子だ。
「でも小さい方やろ?」
学校にはシンバルが三種類あり、1番大きいのがよく使うシンバル。2番目に大きいのがたまに使うシンバルの音を抑えたいときに使うもの。そして1番小さいシンバルが主にマーチングという、吹きながら踊ったり歩いたりするときに使うシンバルだ。
友達「私にとってはすごく重いの!」
「えー。まじか…なぁそういえばさ…」
ここで話題を変えたりと自分的には結構楽しんで帰っているつもりだが…
相手からしたら面白くないよね。と考えることが最近増えた。
いわゆる人間不信というやつだ。
私も最近部活でうまくいかないと思うことが増えてきた気がする。多分その不安によるストレスが原因だろう。
そのままではだいぶマズイと思って何か吹っ切れるものを探しているが当たり前ながら見つからない。
「はぁ…」
家に帰っても誰もいない。親はいつも6時くらいに帰ってくることが多い。
弟を迎えに言った後買い物に行ったらだいたいそんな時間になってしまうのも無理はない。
早く帰ってこないのが不満なわけじゃない。一人の時間だって大切だ。
帰ってきたら私は大概ベットの上で本を読んでいる。ネットの方も、本の方も。
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aruya100(プロフ) - ご覧いただきありがとうございます。自分自身占ツクから離れつつあるので、心苦しいですが続くかわかりません…申し訳ないです… (2022年6月22日 20時) (レス) id: 92e8fb568e (このIDを非表示/違反報告)
優 - マジでこの作品神だぁ☆この作品続けないんですか!? (2022年6月1日 16時) (レス) @page42 id: a47f4386a1 (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - にゃんこさん» こんにちは〜!選ばれた少女読んでいただいたんですね…!?ありがとうございます。感謝感激でござます( ;∀;)更新復活できるように頑張りますね!! (2020年5月5日 0時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - こんにちは!選ばれた少女から来ました〜(´艸`*)更新ガンバです(^^♪ (2020年5月4日 16時) (レス) id: 1c21c55e5d (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - ゴウさん» ありがとうございます!頑張りますね〜! (2020年1月12日 2時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aruya100 x他1人 | 作成日時:2019年4月17日 19時