義経には妹がいた模様です。3

お見通しなのか…？ ページ2

「わかんない……トウマに謝らなくちゃ。後、またしばらく探偵団来ないから。」

アキ「俺たちも行こう。トウマが心配だ。」

トウマ…本当に悪いのはこっちだよ…？

トウマは悪くない…

戻ってきてよ…戻ってきてあげてよ…





.






.



______トウマ！！！！






トウマsaid


ト「！！」

今…舞が僕の名前を呼んだような…

僕はブンブンと頭を振って違う違うと自分に言い聞かせた。

僕は嫌になって外にいた。


ボォ…


ト「？…気のせい…？」


ボウッ


ト「！あれはっ！」

舞が言ってた、人の悔しさから生まれる一時的な妖怪…

こっちに向かってくる…！

ト「もう出ないはずって言ってたのにっ！舞の嘘つき！」


僕は走って走って走り回った。まっすぐの道だけでなく曲がったりした。

青黒い炎はいくら道を外れても付いてくる。

同じスピードではなくどんどん早くなっている…？

僕はオーガに手をかけたその瞬間。


？「嘘つきでごめんっ！！！」

上から舞が刀を下に向けて地面に刺さるように落ちてきた。

舞が着地した瞬間滝のようにたくさんの水が僕を守る様に発生した。


「……大丈夫？」

顔を少しこちらに向けて聞いてくる。

ト「…うん。」

「トウマ。君の脳内に止まるように呼びかけたのに、聞こえなかったの？」

ト「えっ…さっき聞こえた舞の声は幻聴じゃなかったんだ…」

「うん…それにしてもなんで…」ボソッ

舞は右手を顎に添えて真剣な表情で何か考え始めた。

ト「ねぇ、なんで僕がここ居るのがわかったの？それに…」

僕が言い切る前に舞は答え出した。

「私は君の思う通り舞義。探し物くらい御安い御用なんだよ。なんで君を助けたのかはあの妖怪はおそらく私が原因だから…」

僕は言っていなかったが聞こうとしていたことまで言った。

「あのねぇ、君の友達は君の思っているよりずっと心配性。君はそれに甘えてるだけでしょ？」

甘えてる…そうか…僕は結局一人では何もできないんだな…

「人間妖怪関係なく誰しもが一人で完璧にやれるわけではない…ただ、今の君はどこかに誰かが来てくれるだろうという期待がある。

だからさっきオーガ使おうとしたでしょ？」

ト「っ！！」

舞は…いや、舞義は僕の心がお見通しなのか…？

舞は少し笑って、

「君は感情が外に出にくい。だからこそ、考えることが限定できる。」

ト「…それ、どういう意味なの？」

「…パターンが少ないからすぐに感情が把握できちゃうってことだよ。」

いつもより冷酷…→←またまた設定！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す