・ ページ2
・
『…はぁ』
目を覚まして10分程経つ。
どうやらるぅと会長に血を吸われ、貧血で意識を失っていたらしい。おかげで授業にも出れず保健室で寝たきりでいた?
ころん「Aちゃん…大丈夫?」
『大丈夫ですよ…すぐに治りますから』
血を吸われる事の欠点としてはやはり頭痛が悩みどころだ。酷く傷んでは授業の内容も頭に入ってこない。
これじゃあ学校に来てる意味もないし単位が取れないままではないか…
『私教室に戻りますね。最後の授業は出ます』
ころん「…無理しないでね?」
『もちろんです』
仔犬みたいにしゅんとした顔をされては反応に困る。うるうるとした目に引かれてしまいそう…。
とりあえず、保健室を後にし、頭痛の中長い廊下をゆっくりと歩く。
今は授業中だからなのか、廊下には誰もいない。
はぁ…転校早々サボりとか目付けられるなぁ…
ガシッ
と、その時誰かに腕を掴まれた。
莉犬「…A」
『莉…いぬくん?』
そこには顔色が悪く少し痩せたように見える莉犬くんがいた。
私の腕を強く掴んでは逃がさないと言わんばかりの馬鹿力。
『いっ…』
莉犬「きて」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
連れてこられたのは旧校舎の図書室。
随分と古いのに、本棚にある本は新品のように置かれている。新校舎の方に移さないのだろうか…。
莉犬「…ごめん」
『えっ?』
莉犬「さっきのこと…」
弱々しい声で莉犬くんは言った。
莉犬「俺…理性失っててAのこと…」
『わ、私は気にしてないよ?』
莉犬くんのやり方はまだマシな方だ。
まだ会長の方がよっぽど酷かったし…
莉犬「で…その…」
すると莉犬くんはブツブツと何か独り言を言っている。
もしかして…
お腹…空いてるのかな…?
309人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もも。@です! - え分かります (2021年12月27日 16時) (レス) @page45 id: 5327744293 (このIDを非表示/違反報告)
千景 - みくりさん» それな(タメですいません) (2021年10月8日 17時) (レス) id: 6a7f4ce163 (このIDを非表示/違反報告)
みくり - あぁ やべぇ この作品、やべぇまじでやべぇ だいすきでぇすぅぅぅ (2021年9月19日 11時) (レス) id: 6f32075364 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ