幼馴染のクズ【ut】

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昼休み、ロボロと屋上で食べようと思ったが先生に呼び出されたため1人で屋上に向かっていた


先生に呼び出されるとかロボロは一体何をしたんだ


屋上に向かう階段の途中でうずくまっている男子生徒がいた


さすがに見過ごす程心がないやつではないので思い切って話しかけてみる

『あ、あの…どうしましたか……？』
男子生徒「ｸﾞｽｯ……いえ、なんでもないんで」

な、泣いてる！？


え、ちょ、どうしよ…とりあえずハンカチ……


私のハンカチを渡すと、男子生徒はありがとうございますと言って涙を拭いた

『な、何かあったんですか？私で良ければ聞きますけど……』

ここまで泣いていたら理由を聞かずにはいられない

男子生徒「別に…大したことじゃないんです……」
『は、話せば楽になるかもしれませんよ……？』
男子生徒「絶対引かないでくれますか……？」

引かないでくれますかってそんなにやばいことなの？


逆に気になるんですが……

男子生徒「ある、子役の子が出てるドラマのシーンを思い出したら涙が溢れてきて……」

まって、この人ちょっとズレてる人だ


子役の子が可愛すぎるのは私も同じ気持ちだけど、さすがに涙までは……

男子生徒「ほら、やっぱり引いてるじゃないですか！」
『いやいやいや！全然引いてないから！むしろ私もその気持ち分かりますから！』

ほんとですか！と言って目を輝かせる男子生徒

『じ、じゃあ私友達待たせてるので！』
男子生徒「あ、あの、ハンカ……」

あのままいたら私も子役の子に魅了されるところだったわ


そろそろロボロも来るだろ、先にお弁当食べてよー

rb「なぁA、さっきの男子と友達か？」
『ロボロ早かったね。さっき会ったばったかだけど、どうかした？』
rb「いや、別に。それだけやけど」

まさかロボロの知り合いか？

rb「A今日お弁当なん？」
『そうかっこいい彼氏に作って貰っちゃった』

ウィンクをし、ペロッと舌を出す

rb「でもほんとは？」
『いつもの母です』
rb「そんな可哀想なAちゃんにはこれをあげよう」

ロボロはそう言ってプリンをくれた


あれれ、ロボロさんは神様ですか？


しかもちょっとお高いお店のプリンじゃん！


やっぱり風邪ひいた次の日はついてんな！

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