【リレー小説】スカイハイ転生学園！〜職業体験編〜

いやでもないけど普通の日【四季冷夏】 ページ16

んー。今日は職業体験か。

いやって訳ではないけど。まぁ、普通？

うーん。隣にはため息ばかりつくテトラ。

え。なんか私もネガティブになりそう。どうしよ。

よし。少しテトラに話しかけてみるかな。

「テトラ？どうしてそんな暗いの？」

……。静けさが戻る。

あれ。いつもは話しかければ一応戻ってくるのに。

あー。余程この職業体験が嫌なんだな。

まぁ、やっぱり？って感じかな。

じゃあ、今日のこと、ちょっと調べてみよ。

うーむ。『はしごたか』ねぇ。ココを希望した理由はテトラと一緒だから。

…。まぁ楽しそうって理由もあったけどね。

相変わらず眠気が覚めない。あくびばかりの私。

職業体験に行くなら、大掛かりな実験を一週間かけて行えばいいのに。

…私も役立てるかもしれないのにな。

マリー・キュリーの転生者である私。

そんな能力、ここで使わないもの。

さてと。もうろそろ着くかな。

うん。やっぱり見えてきた。

私がテトラを引っ張ってあげなきゃ！謎の使命感を持ち、テトラに向かって

「テトラ！もうすぐ着くよ！ハチさんも！行きましょ！」

おもいっきり叫ぶとテトラはコクコクと頷いて、ハチさんはうん！と叫んで、走ってきた。

テトラのとこまで歩き手を持って一緒に走る。

「うわぁ、四季冷夏。速いよ。」

気にしない気にしない！「ほらもうあとちょっとだから！」

ハチさんが手を振って待っている。私も手を振り、テトラと走る。

息を切らしながらも、はしごたかについた。

「おう、来たか！俺はネイビー！大したことないだろうけど…まぁ良い！楽しめ！」

うわぁ、元気だなぁ。

「よろしくお願いします！」とハチさんが言う。その後私とテトラが

「よろしくお願いします。」と言った。テトラの声は消えそうだけども。

あれ、自己紹介するの？名前だけ言えば良いよね。

「あ、四季冷夏って言います。改めてよろしくお願いします。」

二人もそれぞれ挨拶をした。

さてと、職業体験、頑張ろっと！

ぬけるような青空に拳を突き上げて風を感じる。

深呼吸をすると、ほっぺたを叩き、弾みながら歩いて行った。

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