木舌＊宿泊(1) ページ18
この話での夢主さんは、警戒心強めです
＿＿＿＿＿
｢うーん、まずいね、このままじゃ帰るのは難しいや｣
｢…どうするんですか｣
｢ちょっと肋角さんに連絡取ってみるね｣
｢この世｣の任務に木舌さんと来ていたのだが、任務が終わる少し前くらいに雨が降り、任務が終わった頃、帰るのが難しくなるくらい、雨が酷くなってしまった。
一先ず駅までは向かったのだが、この雨のせいで電車が止まっていた。
どうやら台風らしい。
そして今木舌さんが肋角さんにデバイスで連絡を取ってくれている。
｢…はい、はい、わかりました。では嵐が収まったら戻ります。｣
｢どうでした？｣
｢帰れるようなら帰ってきて、無理ならどこか泊まって収まったら戻ってこいだって｣
｢泊まれるところですか、この近くだったら少し歩いたところに旅館があります｣
｢とりあえずそこ行ってみようか｣
傘も持ってない私たちは駆け足でその旅館に向かった。
｢え…一室しか空いてない？｣
｢申し訳ございません、本日この雨で駆け込みのお客様が増えておりまして…｣
｢まぁ、しょうがないんじゃないかなぁ、野宿よりマシでしょ。女将さん、すみませんがその一室でいいので2名宿泊で。｣
｢かしこまりました。｣
｢赫坂、ごめんね｣
｢別に、木舌さんは悪くないですし…ただ、お酒は飲まないでくださいね。｣
｢はは、手厳しいなぁ｣
部屋を開けると8畳くらいの部屋だった。
｢風呂、大浴場あるみたいだよ。風邪ひいちゃうし先にお風呂行こう｣
｢そうですね｣
＿＿＿＿
風呂から出て、夕食をとる。
嵐は窓を鳴らすくらい酷くなっていく。
｢この調子だと、朝まで続きそうだね｣
｢そうですね｣
｢ねぇ、赫坂、任務は終わっている訳だしさ、クイッと1杯だけ…｣
｢ダメです。最近呑みすぎて佐疫さんに止められているでしょう。白米にビールかけたとか…｣
｢あはは、それ結構うまくて米が進んじゃってさ〜｣
｢…とにかくダメです。木舌さんは1杯じゃ終わらないでしょう｣
｢ダメか〜、館まで我慢するか｣
｢…さ、明日に備えてはやく寝ますよ｣
せっせと寝る準備をする
｢くっつけないの？｣
｢なんでですか｣
｢男女がひとつ屋根の下2人きり…これは、そういう事でしょう？？｣
｢弓矢、頭と心臓どっちに討たれたいですか？｣
｢わー！！ごめんごめん！冗談です！！｣
｢ここの畳の縁を超えたら明日帰ってからもお酒なしにします｣
｢はい…｣
…電気が消えた
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作者名：ある人 | 作成日時：2021年1月15日 0時
