優しいが故にバカをみる。 YG

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それなのに、叱ることないA先輩、丁寧に分かるまで付き合って優しく教えるもんだからテヒョンは直々の先輩よりもA先輩に懐いてて何でもかんでも聞いてくる。








分からないんだろうか。先輩が他人の業務を押し付けられる度に必然的に俺の仕事も遅れるということだ。俺たちは仕事でパートナーになった訳で。二人三脚だということを忘れないで欲しい。正直言って迷惑なのは事実だ。





『さ、好きなだけ好きなものを食べて？ユンギくんはもう少しお肉を付けなきゃ』





って、無邪気に笑うこの人に心底呆れてるのにその笑顔から目は離せないなんて。






『今日はたらふく食べて、飲みましょ？』




って、潰れるのは目に見えていて大袈裟にお酒を飲むふりする先輩が可愛いなんて、





ほんと、意味が分からない。






『ユンギくんが私のパートナーになってから、仕事効率も、成績も良くてほんと助かってるよ』




YG｢大袈裟ですよ。そもそも先輩業績良かったじゃないですか｣




あれだけ仕事を頼まれて、他人のお世話を焼いてると思えないほど、仕事は忠実にこなしてく。




それが、寝る間を惜しんでいることも、努力をしていることも俺が知らないとでも思っているんだろう。





大事な案件がある日。朝イチ、出社すればいい時間の2時間前には来て、栄養ドリンク片手に残業していく先輩を何度見たと思ってるんだ。



そういう先輩を見てきたからこそ、人の仕事まで引き受けてほしくないんだ。これは先輩を思っての気持ちでもあるのに。

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