ーー失楽園と楽園ーー 2 (ページ27)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:156,365 hit

ーーーページ27

・

TH｢え？だってAちゃん青が好きなんでしょ？｣

なんて、大真面目な顔をして聞いてくる…

『え？……ん？』

理解できない私に、当たり前かのように、

TH｢ほら前にも言ったでしょ？ジンさんがAの事教えてくれた時に青が好きだって言ってたから、BARで見つけた時に染めたの。

Aちゃんに再会する時は青髪って決めてたから｣

自慢げに笑うテヒョンに驚く私。

『そ、そんな事のために、？』

TH｢うん！｣

『それに青が好きだなんて子供の頃の話で…、』

TH｢え、今は違うの！？｣

『別にそんなに好きでは……、』

TH｢嘘でしょ…、｣

ブリーチ2回して！頭皮焼けるかと思うほど痛かったのに！維持するの大変だったのに！なんて怒り出すテヒョンは子供みたいに地団駄を踏むから、その大きな体をぎゅーっと両手で抱き込んで

『そんなに私のことばっかり考えてたの？』

TH｢当たり前でしょ？俺のヒーローで、俺のプリンセスなんだから。｣

ドヤ顔でそんなこと言うテヒョンは本当に私を楽園に連れていってくれた。

こんな私を幸せに導いてくれた。

そんな素敵な青髪の王子様だった。

『これからも私のヒーローでいてね。マイプリンス』

おとぎ話の主人公みたいに臭いセリフだったって彼とならいくらでも言い合える。彼とならどんな時でも幸せで、どんな時でも笑い合えるんだ。

TH｢喜んで、｣

『んっ、』

とろけるように甘い甘いキスは幸せな楽園へと導いてくれるそんな道しるべのような気がした。

fin．