ーー失楽園と楽園ーー 2 (ページ17)

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毎日毎日泣いたって何も変わらないのに、無意識に溢れる涙とそんな自分へのため息で胸が苦しくなる。

ジンオッパは心配して毎日家に来てくれてご飯を作っては食べないと元気も出ないよって口を酸っぱくなるほど言ってくれる

それでも、食べる気にもならない。ここまで人間は無力になれるのか、ここまで弱くなってしまうのかなんて客観視ずらしてしまうほどだ。

ピンポン

『オッパ…、』

毎日オッパは仕事もあるのに、なんて申し訳なくなりながら扉を開けば、

YG｢よぉ、｣

『え、…ユンギさん？』

YG｢ヒョンから手土産｣

どうしてここに？なんて聞く前にスタスタとあの時みたいに部屋に入っていくユンギさんに受け取ったたぶんオッパの手作りのご飯を抱えて慌てて追いかける。

YG｢ひでぇ顔だな｣

『ひ、ひどい…、』

YG｢お前の笑顔は世界一なのに、…持ったいねぇな｣

なんて、ソファーに腰かけながらそんなふうに言うユンギさんはあの関係の時よりもずっとストレートな言葉を私に向けるようになった気がする。

YG｢俺は心配だから、毎日ここにくる。ジンヒョンの代わりだと思えばいい。｣

『で、でも、』

YG｢俺がしたいんだ。俺がここに来たいからくる。それだけだ。｣

私の性格をよく知っている…否定する前に言葉をかけて何も言えなくするユンギさんはむかしから変わらない。