第70話 ナンパ目的 ページ21
-
「あかんのはお前の頭の方や!!」
廉造の首根っこを掴むと勝呂は子猫丸を連れて後ろの方の席へと座った。
廉造は引きずられながらも“後で連絡先交換しようなぁ”と言ってAに手をブンブン振っていた。
『なんか…凄いね』
「勝呂くん達三人とも京都出身で一緒に育ったから仲良しなんだよ」
“良いな〜”と言うしえみに対しAはこの子は神経が図太いな、と思った。
流石に口には出さなかったがなんだかんだ芯の強い子だという印象をしえみに持っていた。
しえみは京都三人組からAの方へと視線を移す。
――Aちゃん、私と同じ癖っ毛だけど、猫みたいで可愛いな。
艶々の黒髪だけど光に当たると紫に見える不思議な髪色。
目の色はピンクのガーベラみたいでとっても綺麗。
やっぱり私みたいな人間とは住む世界が違うよね…。
そんなAの容姿を誉めつつも自分に対しネガティブな事を考えるしえみ。
そこでしえみはようやく昨日の事についてAに聞いていないという事を思い出した。
「そういえばAちゃんは何で昨日あそこにいたの？」
『用事があったから、かな。でもあの場に奥村くんに燐くん、しえみちゃんまでいるから驚いちゃった』
そう言ってしえみの方を見ながら柔らかく唇をほころばせるA。
「そ、そうなんだ」
�猯姚瓩量樵阿�出てきたため、しえみは言葉を詰まらせる。
そんなしえみを見たAは“今日も何かあったのか”と察していた。
Aは元々鈍いタイプではないため察しなくていい事も察してしまう
まあ、察した後に空気を読むか読まないかはAのその日の気分とその場次第であるが。
.
「
「お前はちょいと煩悩から離れろ」
「志摩さん、
誰かわからへんのにむやみやたらと近づいたらあかん」
廉造の味方をする人はこの場にいなかった。
“子猫さんまで…！”と言う廉造は落ち込んで(と言ってもふりだが)いた。
スマホをいじる勝呂を見て子猫丸が口を開く。
「…
「取っとらん。俺は家の反対押し切って、もう二度と戻らん覚悟で
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 505人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
森ミク(プロフ) - 白い悪魔Loveさん» 表紙とっても素敵ですよね！プレゼントして頂いたものを使わせて頂きました。メフィストの妖しさも表現できているなら嬉しいです！メフィストはお茶目でも悪魔としての顔も持っているのでその違いをしっかりと伝えられていればな、と思います…！ (3月2日 21時) (
レス) id: 1a3deb8128 (このIDを非表示/違反報告)
白い悪魔Love - 表紙めちゃくちゃ素敵ですね！メフィストの大人っぽい感じの表現や作者様の色っぽい文章にとても惹き付けられました。青の祓魔師の夢小説の中で1番この作品が好きです‼️更新頑張って下さいませ。 (3月1日 22時) (レス) id: 3d805667a2 (このIDを非表示/違反報告)
森ミク(プロフ) - アコさん» コメントありがとうございます。イラストの方ですが扉絵として掲載しようと考えております故しばしお待ちいただければと思います。 (2月29日 14時) (レス) id: 1a3deb8128 (このIDを非表示/違反報告)
アコ - 続編おめでとうございます🎊🎉この作品とても好きなのでいつも更新楽しみにしております！できれば夢主ちゃんのイラスト見てみたいです！ (2月28日 20時) (レス) @page8 id: 03d0b92719 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：森ミク | 作成日時：2020年4月9日 14時
