第51話 お菓子の鳩時計 ページ2
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「ハイハイ、ボク達☆そこまでです。これ以上は学園がケシズミになる。
今日のお遊戯はこれにて終了☆さぁ二人とも、そろそろお家へ帰る時間だ」
燐とアマイモンの間に割って入るとメフィストは左手で燐を、右手でアマイモンの腕を掴みながら言った。
――Aを寮でなく私の屋敷に置いてきたのは正解だった。
この調子では最悪学園の寮に飛び火してしまうだろう。
だが私の屋敷は最上部。
最下部に位置するこの場所は眺めやすい。
もしこれを見られてしまったがどう言い訳しようか。
記憶が戻れば良いが…戻らなければ面倒ごとが増えるだけだ。
「兄上！今回は兄上の筋書きに沿えば好きに遊んでいいと約束してくださったではないですか!!」
「リリスに気付かれるな、学園を壊すなとも言ったはずだぞ。
それにお前もうわかったのじゃないか？この末の弟との…圧倒的な力量差をブングル!?」
メフィストに掴まれていた腕をほどく。
メフィストの顔面に勢いよく大ぶりの右フックが飛んできた。
アマイモンは勢いを殺さず距離をとる。
「ボクはまだ負けてない!!!」
「アッハッハッハ…‼ウ〜ン！聞き分けのない弟だ」
アマイモンに吹っ飛ばされ、顔を殴られたことによりメフィストの鼻から血がたらり、と垂れた。
メフィストは舌でその鼻血を一舐めすると、いつもの不敵な笑みを浮かべる。
「アインス☆ツヴァイ☆ドライ!!」
シルクハットの帽子をアマイモンへ向け、傘の先でコッコッコッと軽く叩く。
「
ポンと可愛らしい音を立てて現れたのはお菓子でできた巨大な鳩時計型の上級悪魔。
鳩が
「兄上ェ!!」
鳩の嘴に挟まれたアマイモンは為す術もなく時計の中へと閉じ込められてしまった。
「アブラカダブラ☆」
傘を一振りすると、アマイモンを取り込んだ鳩時計は消える。
「さて、と。行きましょうか？奥村くん。おや？」
メフィストが燐の方を見る。
しかし燐はいつもと異なりグルグルと獣のような唸り声をあげるだけ。
それは完全に炎に呑まれてしまった証拠だった。
「やれやれ私はAの事で手一杯だと言うのに…全く。世話の焼ける弟共だ」
シルクハットを被りなおすが、視線は燐から外さずにメフィストはそう呟いた。
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森ミク(プロフ) - 白い悪魔Loveさん» 表紙とっても素敵ですよね！プレゼントして頂いたものを使わせて頂きました。メフィストの妖しさも表現できているなら嬉しいです！メフィストはお茶目でも悪魔としての顔も持っているのでその違いをしっかりと伝えられていればな、と思います…！ (3月2日 21時) (
レス) id: 1a3deb8128 (このIDを非表示/違反報告)
白い悪魔Love - 表紙めちゃくちゃ素敵ですね！メフィストの大人っぽい感じの表現や作者様の色っぽい文章にとても惹き付けられました。青の祓魔師の夢小説の中で1番この作品が好きです‼️更新頑張って下さいませ。 (3月1日 22時) (レス) id: 3d805667a2 (このIDを非表示/違反報告)
森ミク(プロフ) - アコさん» コメントありがとうございます。イラストの方ですが扉絵として掲載しようと考えております故しばしお待ちいただければと思います。 (2月29日 14時) (レス) id: 1a3deb8128 (このIDを非表示/違反報告)
アコ - 続編おめでとうございます🎊🎉この作品とても好きなのでいつも更新楽しみにしております！できれば夢主ちゃんのイラスト見てみたいです！ (2月28日 20時) (レス) @page8 id: 03d0b92719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森ミク | 作成日時：2020年4月9日 14時
