悪女が転生前を思い出してモブAになるまでのお話【呪術廻戦】

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因みに今現在私、皇Aという後輩に濡れ衣を着せられた

将来最強になるであろう(一応)先輩の五条悟。

彼は職員室で夜蛾ちゃんに説教をくらってる。

私の流した嘘のせいで。


勿論、後悔はしている。

家入先輩に見られてしまった事を。

自分の隙の多さを悔やむ。


やるならだれにも犯行現場を見られず完璧にしたかった。

完全犯罪を成し遂げたかった。

……そんな大層な物でもないけれど。


つか今日で休暇3日目だから早くエンジョイしたい。

高専の生徒なんて視界に入れず自分の好きな事好きなだけしたい。




『何のことでしょう？性格なんて元からこうですわ。
　家入先輩の目に映っていた私はどれも私。皇Aです』

「いや、別に偽物って言いたいわけじゃないよ私。
　ただ皇の性格的に私は嫌われてただろ？
　そんなアンタが何で私と会話できてるのかが不思議なんだよ」




目の前に居る皇は呪力も容姿も変わってないのに、なんて言っている家入先輩。

流石ですね。あのクズ共と違って鋭い。

アイツらみたいに愛沢さんを可愛がってる訳では無いだけありますね。


ちょっとは七海も見習ってほしい。

私は同期の七海や灰原に危害加えた事なんて一切ない。

ただ自分から関わろうとしたことも一切ないけど。


……前の私ってばコミュ障？

いや、そんなわけないか。




『それはすいませんでした。先輩はお二方と違ってどう接すれば宜しいのかわからなくて……』




そう。以前の私は家入先輩にどう接すれば良いのか分からなかっただけ。


嫌っていたわけでは無いけど目があったら瞬間で顔背けたり、

家入先輩を見かけると(接し方が分からないため)思いっきり観察するようになっていた。

多分、私が観察していたとき家入先輩は睨まれていると感じていただろう。


だって、その位家入先輩の事凝視してたから。

数分前に思い出せないって言ってたけど、普通に思い出せました。




「……接し方が分からない？」

『ええ。愛沢先輩は抜きにするとして、あのお二方は実力があるでしょう？
　実力がある方は私にとって自分の能力を磨くための踏み台です。
　踏み台にする相手への接し方なんて気にする必要が全くありませんわ』




踏み台への接し方なんて一々考えてられっかよ。

そんな事考える暇があるならこの世界で生き抜くための能力上げるために頑張るわ。

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