プロローグ ページ1
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＿＿＿生前、私は華のJKだった。
猫被りが大得意だった為、友人は沢山いた。
素の私を知っている親友はたった一人だったけれど、中々楽しい学生生活だった。
しかしながら、優等生を演じてきてしまったせいで生徒会長等に指名され
更に部活動の部長なんぞをやらされる羽目になり、仕事が増えたような気がする。
おかげで休む暇なんて無ければ、猫被りを止める暇すら無かった。
唯一の救いは親友を仕事の巻き添えに道連れに出来たこと。
まあそんな私にも、娯楽というものはあるわけで
教師に任された仕事の合間に「呪術廻戦」を見ればテンションが上がり
「文豪ストレイドッグス」を見れば瞬間で疲労回復。
とか言っておきながら、気を抜いたら瞼と瞼がこんにちはしてしまいそうだ。
今は友人との下校中で、親友がいないから精神的にキツイ。
『(あの野郎…�爛▲縫畛呂泙辰�ら明日一緒に帰ろうぜ�瓩箸�マジふざけんな
というか何で私が放課後の貴重な時間をクソ教師の為に使わなきゃならねえんだよ)』
もう何百回、何千回と繰り返し日常的になった悪態をつきながら、夕方の帰路を急ぐ。
あのバカ教師がコピーミスなんて馬鹿な真似しなければ……！
誰か、誰でも良いから職務怠慢教師を滅する異能力とか教えてくれないかな〜。
ついでにあの馬鹿親友に鉄拳制裁出来る術式とかないかな〜。
そんな事を考えていたからだろうか。
暗がりを照らすトラックのヘッドライト。
けたたましく鳴るクラクション。
逃げまどう人々の悲鳴。
部活動後にハードワークを手伝った私の体が、言うことを聞くはずもなかった。
走ろうと思っても足が動かない。
そして聞こえた。
―――友人の短い悲鳴
『(あ、これはヤバいな…)』
そう思っていた時には既に、身体は宙を舞っていた。
冷たいアスファルトに叩きつけられる。
痛みはない。
ただ、体中が熱い。
痛みを熱と錯覚しているのだろうか。
トラックの運転手が駆け寄ってくる。
ただ私の方は、長年猫被りを貫き通してきた疲労なのかそれとも今世との別れなのか
眠気がどっと押し寄せてきていた。
『(文豪ストレイドッグス…最終話まで、見たかったな)』
この期に及んで、私が死ぬ前に見た走馬灯は
家族とか友人とかではなく、大好きなアニメやゲームの事ばかりだった。
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処刑人 - 面白かったです。続きを楽しみに待ってますます。 (2022年5月16日 22時) (
レス) @page26 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
森ミク(プロフ) - 新双黒推しの白猫さん» ついに出てきましたよナナミン！いやー一番まともな人に冷たい視線送られるのが一番心に来ますよね…。 (2022年3月25日 16時) (レス) @page26 id: 1a3deb8128 (このIDを非表示/違反報告)
新双黒推しの白猫(プロフ) - 短編集めちゃめちゃ面白いですね…!特に夏油や七海の反応が最高です！七海が出てくるの楽しみにしてます！！更新頑張って下さい！ (2022年1月17日 15時) (レス) @page25 id: 1782e61157 (このIDを非表示/違反報告)
森ミク(プロフ) - nanaさん» わあああ、ありがとうございます!更新亀ですが、頑張りますね〜!! (2022年1月16日 21時) (レス) id: c515606cc3 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - ええええめちゃくちゃ好きです！！！応援してます！！ (2021年12月31日 13時) (レス) @page24 id: 7f38ffe42c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森ミク | 作成日時：2021年5月15日 12時
