環くんと任務開始 ページ37
近年、東京である製薬会社が莫大な利益を上げていた
それは────新興の夏目製薬だ
知らぬ間に企業し、みるみるうちに頭角を表し、今や製薬業界を牛耳っていると言っても良い
────が、夏目製薬が現れた頃から日本各地で所謂"クスリ"が出回る様になった
警察、そしてヒーロー共に夏目製薬をマークし、調査するうちに夏目製薬の仕業である事が判明した
しかし、それだけではなかった
どんどん成長する夏目製薬は海外にも名が知れ、海外の指定敵団体が夏目製薬と会合するために来日したのだ
夏目製薬、そして海外の指定敵団体の捕縛────それを目的に、今回プロヒーロー達は集められたのだった
会合の日時は不明────しかし、指定敵団体が滞在する間に行われることは確かであるため、ヒーローは敵に動きがあるまで東京で待機となっている
「…」
待機3日目の夕刻────天喰はスマホを握りしめて画面を見つめていた
待ち受けにしているのはAと水族館に行った際の記念写真だ
画面の中で微笑むAが愛しくて、天喰は小さく微笑んだ
「たーまきっ！」
呼ばれ、ハッとして振り向くと────そこには友人の通形ミリオがいた
一時個性を失うという事態に陥ったミリオだったが、復活し、今やルミリオンとして国民に愛されるプロヒーローとなった
「何してんるんだよって……彼女さんか！
本当にぞっこんだね！」
「…自分でもそう思うよ」と言いながらスマホを閉じる天喰にミリオは尋ねる
「…緊張してるのか？」
「…うん、してるけど」
ぐっ、と拳を前で握ると、天喰はミリオを真っ直ぐ見つめた
「信じてくれてるんだ
────Aさんが、俺を」
力強い瞳に、ミリオは目を見開いた
(…こんなに力強い環、初めてだな)
改めて友人を尊敬し────そして、にっと笑った
「応えなくちゃな
頑張ろう、環」
ぐ、と握った拳を突き出すと、天喰も拳を突き出して合わせた────
『全ヒーロー、警察に告ぐ！
敵組織に動きがあった、ただいまより任務を開始する
繰り返す、ただいまより任務を開始する────！』
突然の建物に響くアナウンスに、二人は表情を硬くした
「行こう、ミリオ」
「ああ！」
天喰はフードを被り、ミリオはマントを靡かせ────二人は外へ迎え出た
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天喰ルナ - 天喰推しにはたまんない、、、最高です！！最後まで見ます！！ (2021年1月12日 17時) (
レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 一姫さん» すみません、スタマイではありません…。私が考えた架空の製薬会社名なのですが、同じような名前の会社があるのでしょうか？ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！一応ではありますが完結しました！続編もこれから書いていきますので、見てくだされば幸いです！これからも更新頑張ります！ (2019年2月22日 20時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年2月10日 21時
