環くんとお願い ページ31
そんな、Aさんが波動さんのように可愛かったら、なんて
「…何言ってるんだ、俺にとってはAさんの方が…その、可愛い」
照れているにも関わらず、目を逸らさずに想いを伝える天喰に、Aの胸はとくとくと早く波打つ
「波動さんは波動さん、AさんはAさんだ
不安になる必要なんかない、俺は────Aさんだけが好きなんだから」
真っ直ぐな、彼らしい言葉
穏やかな声じゃない────真剣な声音を聞いて、Aは気づいた
(…私、何勘違いしてたんだろ)
環くんが、どれほど私を大切に想っていてくれたのか
そして────感じた、彼とのミゾ
立場のミゾがあるから、心にまでミゾがあるんじゃないかって、不安だった
だけど────
(ミゾなんか、ない
環くんは、こんなにも私のこと────)
なんて馬鹿な私
なんて愚かな私
自分の馬鹿みたいな考えに呆れる一方、天喰への気持ちがどんどん溢れて
「環くん…、ありがとう」
泣いちゃいけない、と目をゴシゴシ擦ると、天喰は微笑んでAの頭を優しく撫でる
(嗚呼、大きな手
────私、幸せだな)
アパートの前に着くと、天喰は残念そうに眉を下げた
「…また明日」
その表情に、全てに、期待してしまって
「待って…」
ぎゅう、と彼の手を掴む
驚き、彼が振り向くと同時に、Aは天喰を見つめ────
「抱き締めて」
初めてだ、スキンシップを頼んだのは
(変…だったかな)
かぁあ、と顔を赤らめていると、ゆっくり背中に腕が回された
助けた時でも、病院の時の様ではなく────優しい抱擁
「……あんまり、可愛いこと言わないで」
耳元を掠める天喰の熱い吐息に、胸が疼く
「今度、また一緒にご飯食べようね」
そうだ、約束したのにまだ作ってないや
その日を想像するだけで、こんなに心が踊るなんて
「────環くん、大好きだよ」
彼の背中に手を回し、顔を埋めると、天喰は息を呑んでから
ぎゅっと、腕の力を強くした────
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天喰ルナ - 天喰推しにはたまんない、、、最高です！！最後まで見ます！！ (2021年1月12日 17時) (
レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 一姫さん» すみません、スタマイではありません…。私が考えた架空の製薬会社名なのですが、同じような名前の会社があるのでしょうか？ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！一応ではありますが完結しました！続編もこれから書いていきますので、見てくだされば幸いです！これからも更新頑張ります！ (2019年2月22日 20時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年2月10日 21時
