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エン「.......これが、恭助の隠した犬神家の秘密だ。恭助が自分の子に伝えなかったのは、他の妖怪に狙われるだけじゃねぇ。力そのものが危険だったからなんだ」
鬼紋の力は凄まじい。やはり鬼の力を宿すだけはある。
コ「________その鬼紋が危ない力なのは解ったけど、ぼくの中に宿ってるかは解んないよ？兄ちゃんだって、その力があるかどうか......」
少年は難しげに眉間に皺を寄せ、深く俯いた。
千年近くも昔から存在する力が現代まで続いているなんて、とても考えられないだろう。
コ「.......それに、もし使えても、ぼくは絶対それに頼らないよ」
エン「はぁ？何でだよ。鬼紋があればもしかしたらジョーカー共を倒せるかもしれねぇんだぞ？」
呆れて腕を組むと、コウタは膝に置いた手を硬く握った。袴に皺が寄る。
コ「あいつは、ぼくが倒す。ぼくの力だけで......」
凄まじい執念だった。今時の子供で、ここまで執念深く奴はそうそういるモンじゃない。
元祖の大将や妖怪達が目を掛けるわけだ。
エン「＿＿＿＿＿やっぱ、お前はじーさんの孫だよ」
その頑固な所も、意地っ張りで負けず嫌いな所も＿＿＿＿＿誰よりも友だちを一番に考える所も、恭助と同じだ。
エン「あいつもそれを使うのを嫌ってたな。これは俺の力じゃない、太古の妖怪の力だつってな。だが今は、犬神家の物だ。昔は別の妖怪が持っていた力だったとしても、それは己自身の力に変わりはない。用は、何の為に使うか、だ」
どれだけ強大な力を手に入れても、使い方によっては救世主にもなれるし、悪霊にもなれる。
何より、"力そのもの"が宿主の想いに応えるかどうか。
力は主を選ぶ。力に耐えられるだけの器があるかどうかを見定めるのだ。
俺は、それには選ばれなかった。
俺がガキの頃には、まだ鬼紋の片割れが親父の下にあった。親父は俺を鬼紋の適合者に選んだが、鬼紋の方は俺を選ばなかった。
親父の死後、片割れはとある一族に託され、そのまま行方知れずとなった。
残された片割れは犬神家が守り続け、それて70年前、鬼紋の適合者に恭助が選ばれた。
その時は流石にあいつを妬んだが、今ではそんな感情は何処かへと消えてしまった。
エン「お前が力に執着する理由は解らねぇし、知りたくもねぇ。だが、何時までも自分の力に執着してちゃ、それこそジョーカーを倒すなんて無理だ。いい加減、もう一度"あいつら"を認めてやれよ」
開け放たれた縁側の向こう。庭の木々にヒュッと何かが隠れた。
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ミナズキ(プロフ) - 和奈さん» これは第一シリーズから見た方がなんとなく解ると思うので、【妖怪ウォッチ】妖怪ウォッチdazeと検索すればたぶん出る筈です。このシリーズを見てくださりありがとうございます！ (2016年3月6日 22時) (
レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
和奈 - この作品の1から見たいのですが、何と検索すれば出てきますか？ (2016年3月6日 21時) (レス) id: 66e0ba6353 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - アンケートはまだまだ募集中です。どこかご協力下さいませ！ (2016年1月9日 22時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
火車 - ミナズキさん» そう言って頂けて私も嬉しいです…(*^_^*) (2016年1月4日 19時) (携帯から) (レス) id: e5ef8f5494 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - 火車さん» いえいえ。アンケートに参加くださりありがとうございます！ (2016年1月4日 17時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナズキ x他2人 | 作者ホームページ：http://uosv.org/p/ai0613
作成日時：2015年12月15日 21時
