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166本目 ページ19



丁度テーブルの上にあったヤカンで、5つ分のコップに麦茶を注いでいる時だった。

「懐かしいな〜。全然変わってねぇな」

突然現れた金色の髪をした少年。いきなりの登場に僕は驚いてお茶を注ぐのを止めた。少年は僕の姿を見付けると、こんなことを聞いてきた。

「犬神コウタに話がある。コウタは何処だ?」

森「いきなりだね........君、一体何なの?主に何の用?」

警戒心剥き出しでそう聞くと、少年は1度ゴホンと咳払いをした。

「そうだったな。俺はエンマだ。お前の主にお目通り願いたいんだが、コウタは何処に居るんだ?」

妖魔界の支配者の名を名乗られ、僕は開く範囲で口を大きく開けた。そして1拍遅れて汗が吹き出す。

うわー、支配者にタメ口聞いちゃったよ.......

なんて事を考えていた時だった。

コ「森ノ目?何して......え?」

入口から姿を現した、紺色の胴着を着た主は僕と同様にエンマ大王の姿を見付けると、凄く驚いた様に目を見開いた。

エン「おー、いたいた。探したぞ、コウタ」

コ「え、エンマ大王?わざわざどうしたのさ?」

エン「いやー、な?お前のじーさんに挨拶に来たんだよ」

コ「お爺ちゃんに?」

そうコウタが聞き返すと、エンマ大王は至極真面目な表情で頷いた。

でも、変だ。コウタのお爺さんは、コウタが3才の時に亡くなっている。

それに、死者の魂の管理をしているのは他ならぬエンマ大王なのだ。その彼がわざわざこうしてうちに来るだろうか......

コ「......解った。こっちだよ」

何処か怪しむようにエンマ大王を睨んでいたが、仏壇のある部屋を指差してそこへエンマ大王を連れていった。

残された僕は注ぎかけのお茶を入れ、それをお盆に乗せてコウタの部屋に向かった。




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ミナズキ(プロフ) - 和奈さん» これは第一シリーズから見た方がなんとなく解ると思うので、【妖怪ウォッチ】妖怪ウォッチdazeと検索すればたぶん出る筈です。このシリーズを見てくださりありがとうございます! (2016年3月6日 22時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
和奈 - この作品の1から見たいのですが、何と検索すれば出てきますか? (2016年3月6日 21時) (レス) id: 66e0ba6353 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - アンケートはまだまだ募集中です。どこかご協力下さいませ! (2016年1月9日 22時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
火車 - ミナズキさん» そう言って頂けて私も嬉しいです…(*^_^*) (2016年1月4日 19時) (携帯から) (レス) id: e5ef8f5494 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - 火車さん» いえいえ。アンケートに参加くださりありがとうございます! (2016年1月4日 17時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナズキ x他2人 | 作者ホームページ:http://uosv.org/p/ai0613  
作成日時:2015年12月15日 21時

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