142本目〜籠の中の酉〜 ページ40
アリスside
アクターさんにいきなり襟首を掴まれて連れてこられたのは、元祖のお屋敷にある資料室だった。
壁の至る所に巨大な本棚が設置され、その中にビッシリと資料が詰まっていた。そこで私はずっと、資料を見ては次の本を手に取ると言う作業を繰り返していた。
(何でこんな事しなきゃいけないのよ......)
手に取る本は全部、この元祖に所属する妖怪の履歴書だった。てか、人の個人情報見ても良いの？ヤバくない？
「.......あれ？」
そろそろ飽きてきた私が手に取ったのは、偶然にもアクターさんの履歴書だった。
そこで私はある事を思い付いた。
(この中にアクターさんの弱点が......！)
自分でも歪んだ考えだとは思うが、そんな事言ってられない。
私はひねくれた期待を胸に、ページを開いた。
能力、ひっさつ技を読み飛ばしていると、ある項目で目が留まった。
『アクター:ウスラカゲ族のSランク妖怪。元・ハッキングAI。元々はある脚の不自由な少女の為に創られた二次元上に存在する人工知能だったが、少女が亡くなった事により開発者の手で削除された。その後彼女は恨みの力で転生し妖怪として復活。１年の時を経て元祖軍へ所属する事に＿＿＿＿＿」
「.......は？」
元・人工知能って.....削除されたって、どういう事？
更に私はその先を読もうと再び目を戻した。その時だった。
ア「.......見たな？」
「__________！？」
私の後ろからぬっと、アクターさんが顔を覗かせた。すっかりビビってしまった私は声の出ぬ口をパクパクと動かした。
ア「......私はお前らが思う様な英雄じゃない。何にも出来ないただの役立たずさ」
自嘲するかの様な笑みを浮かべ、アクターさんは本を私の手からそっと取り上げた。
ア「ここにあるのは全部、そういう奴らの情報だ。もう二度と見たくないような過去が、ここまで這い上がってくるまでの覚悟が記されてる。お前らを囲んで護ってる先輩はな、全員ドン底の地獄から必死で這い上がって来た様な奴らだ」
本を元の場所に仕舞うと、アクターさんはその黒く鋭い瞳で、私を見据えた。
ア「お前もあいつらの様になれとは言わない。ただ、これだけは護ってくれ。
何があっても、『仲間の手』だけは、絶対に放すな__________」
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Yuwa☆(プロフ) - ミナズキさん、以前コメントをしていただいたYuwa☆です。覚えておりますでしょうか？私は妖怪ウォッチについてはよく分からないのですが、カゲプロといい感じにマッチしていると思います。まだまだ頑張れば伸びれると思うので、頑張ってください！！ (2016年7月28日 23時) (
レス) id: 66576eb42d (このIDを非表示/違反報告)
宇田川ほたる(プロフ) - ミナズキさん» そ、そうだったんですか!?ラスボスがゴーストバスターズのオマージュだったのは知っていたのですが......なるほど〜。 (2015年12月16日 20時) (レス) id: ffdfaa6854 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - 宇田川ほたるさん» コメントありがとうございます！自分進撃が好きなので。あとバスターズでも結構進撃ネタが出てきてたんでそれでこんな事になりました (2015年12月13日 9時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
宇田川ほたる(プロフ) - 今回進撃ネタ多いですね〜！これからも頑張ってください!!!! (2015年12月12日 23時) (レス) id: 1e49702bfe (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - 宇宙花さん» ありがとうございます！因みに作品の名前って何ですか？ (2015年12月6日 15時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナズキ x他2人 | 作者ホームページ：http://user.nosv.org/p/ai0613
作成日時：2015年11月16日 20時
