133本目 ページ31
アリスside
ゲンマ将軍達が出ていってしまった後、私はずっとこのハウスで塞ぎ込んでいた。
行く場所も、頼れる人も居ない.....
また、独りぼっちだ......
「......何よ。皆して出ていって」
意味が解らない。理解不能......何なのよ、ホント.......
あの時私、何か間違った事を言った？それとも嘘をついたの？
だって事実じゃん。私が間違ってたから、あの子は__________
「ハルタ.......」
「__________おい」
急に、ドスの効いたハスキー気味の声がした。慌てて顔を上げると、私の目に赤いスニーカーが映り込んだ。
「ぎゃああああーー！！」.
ア「いや幽霊じゃねぇよ。脚透けてねぇだろ」
あ、ホントだ........って。
「ア、アクターさん！？何でここに！？」
そう。私の目に入ったスニーカーは、かの英雄"ヘッドフォンアクター"さんのものだったのだ。
アクターさんは呆れた様な目で私を見下ろしている。てか、いつここに入ってきたのだろう.......
ア「.......お前、何で出撃しなかったんだ」
「え......？」
ア「出撃命令を出したのに、何故命令に背いたのかと聴いているんだ」
命令を出したって.......もしかしてあれ、アクターさんが指示してたの？
ア「そんなに戦うのが嫌か？仲間を失うのが嫌か？」
「っ......そりゃそうですよ。もう、親友が死ぬとこは見たくないです」
ア「......そうか」
________どうして、そんな哀れむ様な目で、私を見るんですか。私が何か間違った事を言いましたか。
アクターさんは小さく息を吐き、その哀れむ様な目を呆れた様に歪めた。
ア「__________生憎、この世界ではそんな甘えは効かない。嫌でも、この世界は大事な人を奪っていく。お前はそれを仕方の無い事だと言って諦めてないか？」
この人は一体、何を言っているのだろうか。全く理解出来ない。
ア「大事な人を、私は全部なくした。だがお前はどうだ？まだ頼りになる奴が居るんじゃないのか？」
「.......もう居ません。皆、私から離れて行きました」
ゲンマ将軍達に勘当されて、彼ら以外に友だちなんていない。
私が卑怯だから。私が意気地無しだから。私が、私ガ......！
ア「__________私は"妖怪じゃない方"の友人は居ないのかと聴いたんだが？」
妖怪じゃない方の友人......？
「あ.......」
(イナホ.......)
会いたい。彼女に会いたい。イナホに......
助けて欲しい。
ア「_________来い。お前に見せる物がある」
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yuwa☆(プロフ) - ミナズキさん、以前コメントをしていただいたYuwa☆です。覚えておりますでしょうか？私は妖怪ウォッチについてはよく分からないのですが、カゲプロといい感じにマッチしていると思います。まだまだ頑張れば伸びれると思うので、頑張ってください！！ (2016年7月28日 23時) (
レス) id: 66576eb42d (このIDを非表示/違反報告)
宇田川ほたる(プロフ) - ミナズキさん» そ、そうだったんですか!?ラスボスがゴーストバスターズのオマージュだったのは知っていたのですが......なるほど〜。 (2015年12月16日 20時) (レス) id: ffdfaa6854 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - 宇田川ほたるさん» コメントありがとうございます！自分進撃が好きなので。あとバスターズでも結構進撃ネタが出てきてたんでそれでこんな事になりました (2015年12月13日 9時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
宇田川ほたる(プロフ) - 今回進撃ネタ多いですね〜！これからも頑張ってください!!!! (2015年12月12日 23時) (レス) id: 1e49702bfe (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - 宇宙花さん» ありがとうございます！因みに作品の名前って何ですか？ (2015年12月6日 15時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミナズキ x他2人 | 作者ホームページ：http://user.nosv.org/p/ai0613
作成日時：2015年11月16日 20時
