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ミナは一瞬考えるようなそぶりを見せてから、ふるふると首を振った。
「そ、っか……」
どうやらあの二人、“誰にも話さない”という約束を律儀に守ってくれているらしい。
同じ日本人メンバーであるミナになら話していてもおかしくはないと思ったが。
こうなった以上、ここで打ち明けるしかない。
Aは覚悟を決め、ゆっくりミナとの距離を縮めた。
「実は僕……“女”、なんだ」
こんなことを言って、信じてもらえるだろうか。
そんな不安が過ぎったが、ミナはしばし唖然とした後、やけに神妙な面持ちでAを見つめた。
MN「だから、こんなに中性的だったんだ……」
まるで独り言のようなミナの呟きに、Aは苦笑するしかない。
そして今度は、急にハッとした表情でAを凝視した。
MN「も、もしかして……！ ＢＴＳに双子のお兄さんがいるとか……！？ だから、男装してナムジャグルに……」
またもや独り言のようにぶつぶつと想像を巡らせるミナ。
クールな第一印象とは違って、意外とおちゃめらしい。
……トイレの件はもういいのだろうか。
ああだこうだと独り芝居を続けるミナに、Aは肩を竦めた。
「男装とかではないよ。……確かに僕は、体は“女”だけど……心は“男”だから。セクシャルマイノリティ、って言えばいいのかな。一種の、病気っていうか……」
こんな説明しかできないと眉を下げるAに、ミナはぽかんと口を開けた。
MN「病気……？ それが、病気なんですか？」
「え？」
するとミナはやけに力の籠った瞳で、Aを見つめた。
MN「……病気、じゃないと思います。そんな変な事じゃない、っていうか……」
気を遣っているのか、しどろもどろになりながら言葉を選ぶミナ。
MN「ふ、普通とか、変とか、病気、とか、違うな、って……」
だんだんと声が小さくなっていき、左右に泳いでいた目が前を向く。
するとそこには、ぽかん、とするAの姿があった。
MN「ご、ごめんなさい！ その、勝手なこと言って……！」
気を悪くしたか、と慌てるミナ。
だがAは、その姿を見てフッと口元を緩めた。
「……ははっ。あっはははは！」
突然大笑いするA。
普段『レン』として見せる微笑みとは違う破たんの表情に、ミナは呆然とした。
「……はは、は……ごめん。なんか、ついおかしくて……」
ひとしきり笑いあげたAが、目元に涙を浮かべながら言う。
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グミカン(プロフ) - ポンポネッラさん» ポンポネッラさん〜!! 今回もありがとうございます…!! 主人公色々吹っ切れちゃいましたが、そんな彼（彼女）に一体これからメンバーたちはどう思うんでしょうか……!! たぶん作者の趣向的に一筋縄ではいかないと思いますが(笑)、今後も楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2019年11月12日 18時) (
レス) id: 0414f38cc7 (このIDを非表示/違反報告)
グミカン(プロフ) - 閔さん» コメントありがとうございます〜!! 最初からお付き合い頂いているということで……!! めちゃくちゃ嬉しいです……!! これからも読んで頂けるよう、更新頑張りますね。。ありがとうございます!! (2019年11月12日 18時) (レス) id: 0414f38cc7 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 続編作成おめでとうございます〜！ おっと……？もしやここにてメンバー達の恋愛感情に少し変化が……？！何だか怪しい展開ですね (wkwk) 今後もドキドキしながら読ませてもらいます。更新頑張ってください！ (2019年11月11日 10時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - 4章にもなって初めてのコメントですが...今までずっと読ませていただいていました。自分的には1章が出されてすぐ見ていた気もしますが......いてもたってもいられず、コメントしました。すごく魅力的なお話で大好きです！これからも頑張ってください。応援してます！ (2019年11月10日 19時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミカン | 作成日時：2019年11月10日 19時
