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RM「なぁ、ジョングギ。お前、なんでそんなにAを嫌うんだ？」
それはメンバー達全員が思っていて、ずっと聞けなかったこと。
流石はリーダーと言うべきか。
コンビニから事務所へ戻る帰り道、ナムジュンは真剣な表情でジョングクを見つめた。
JK「……それは……だって、Aが“女”だから」
JH「そりゃ、そうだけど……。でもお前だって思っただろ。
Aのあのダンスや振る舞いは、絶対にただの“女”が出来るものじゃないって」
JK「そうですけど……」
ナムジュンは、ジョングクの曖昧な態度に少しだけ苛立ちを覚える。
彼はまだ１５歳。
それを考えれば、大人の下した決定を中々受け入れられないのも仕方がなく思える。
だが、デビューは３か月後に迫っていた。
このままグループがまとまりなくデビューを迎えても、すぐに上手くいかなくなるだろう。
それにいくらまだ幼いとは言え、ジョングクも三か月後にはプロの世界に入る以上、少しは大人になって貰わなければならない。
RM「お前の気持ちも分かる、ジョングギ。
けど……これは代表が決めたことだ。だから俺は代表を信じる。
俺たち７人を集めてくれた代表だ。
きっとAをメンバーとして迎えたのは、何か考えがあって……」
JK「確かに、才能があることは認めます……それが、ヨジャグループより、ナムジャグループに似合うものだってことも……。
でも、それでもあいつは“女”だ。
ナムジャグループに“女”がいるなんて知られたら、事務所もグループも、俺達も……それにあいつだって、あることないこと言われて、苦しむ羽目になりますよ」
そう言って拳を固く握りしめるジョングク。
ナムジュンはジョングクの口から出た意外な言葉に、唖然としていた。
……なんだ。こいつ、グループだけじゃなくてA本人の心配もしてるのか。
RM「ジョングギ……お前、本当は」
JK「ち、違いますよ！ 僕は、Aのことなんて心配してません」
TH「あは〜っ、ジョングギ、顔が赤くなってるよ〜？」
JM「これ、僕知ってる！ あれだよね、確かイルボノで“ツンデレ”って言うやつ！」
JH「流石、俺たちの黄金マンネ〜。可愛いところもあるんでちゅね〜」
JN「Oh〜! Jungkook! You are very cut〜!」
YG「ジニヒョン……なんで急に英語？」
JK「……ちょっ！ ヒョン！ いい加減にして下さい！ 僕はただ“女”がナムジャグルにいるのが……っ！」
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作者名：グミカン | 作成日時：2019年10月14日 2時
