Life of BTS はじまりの鐘 (ページ17)

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8. 出会いページ17

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「紹介しよう。彼等はここの練習生、そして……既に防弾少年団のメンバーに決定している者たちだ」

練習室に訪れたAが見たのは、随分と身長が高く、強面な雰囲気の少年たちだった。

「君が噂の……」

少年の一人が、そう言って訝し気な表情を浮かべる。
一方でAは、いつもの微笑みを湛えて軽く会釈した。

「初めまして、菅野Aです。今日からここで共に練習させていただくことになりました。よろしくお願いします」

若干拙い韓国語で丁寧に挨拶したA。
しかし少年たちは、複雑な表情のまま彼女を見つめるだけだった。

「おいこら、挨拶はちゃんとしろ。一人ずつ、自己紹介するんだ」

秘書に促され、最も高身長の青年が前に歩み出た。

「俺はナムジュン、ラップモンスターが芸名だ。みんな俺のことラプモンって呼んでる。……よろしくね」

彼は他の少年達と違い、好意的な微笑みを浮かべている。
しかし、Aの目を侮ることは出来ない。
細められた瞳の奥に宿る強い警戒の色。

Aは差し出された手をゆっくりと受け取り、天使の微笑みを浮かべた。

RM「……！」

「どうした？急に固まって……」

RM「いえ、なんでもありません」

そう言って彼はそっと後退する。
次に自己紹介を始めたのは、やけに仏頂面の青年だった。

「俺はユンギ。芸名はシュガ。よろしく……」

手短にそう述べた彼は、握手を交わす間もなくプイと顔を逸らした。

「はは、こいつは人見知りなんだ。許してやってくれ。じゃ、次」

「はいはい！俺はホソク！芸名はジェイ・ホープ！特技はダンス。君もダンスが得意って聞いたよ。実力を見るのが楽しみだね」

随分とハイテンションな男だと思ったが、先ほどから一度もAと目を合わせないようにしているあたり、警戒しているのが丸分かりだ。

「俺はジン！芸名もジン！一応、ビジュアル担当だよ。けど、キミも中々のビジュアルだね。まぁ、女性だから当然か」

ジンの何気ない言葉に、周囲が凍り付く。
表情や雰囲気を見る限り悪気はないようだが、それにしてもデリカシーに欠ける発言だ。
だがAはまるで気にしていないという風に、彼の手を握る。

「僕はジミンです。よろしくお願いします」

次に名乗りを上げたのは、細目で笑う少年。
おぼこさの残る子供っぽい笑みと、男にしては高い声が特徴だ。