臆病な星の子と大精霊様 (ページ3)

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『…という事なのだ。』

孤島の大精霊様の目の先には、書庫の大精霊様がいらした.

後ろには星の子がそれを静かに見ていた.

書庫『それは…大変でしたね。』

書庫の大精霊様は、星の子と目線を合わせられるようしゃがみ、

優しい口調でそう言った.

星の子は少しだけ後ずさりしたが、書庫の大精霊様の目をちゃんと見ていた.

書庫『… 少し、私の方に来ていただけませんか？星の子さん』

書庫の大精霊様は星の子に手招きをしました.

星の子は、ゆっくりながらも少しづつ前に進みました.

書庫の大精霊様の前まで来ると、大精霊様は星の子の頭を撫でました.

一瞬ビクッと肩が動きましたが、撫でられるだけでなにもしてこないので

星の子は大人しかった.

大精霊様はにこっと微笑んでいる目をして、立ち上がると孤島の大精霊様の方を向いて

書庫『この方は、一旦私たちの方で預かりましょう。』

と言いました.

孤島『…というと？』

書庫『この星の子は周りの方々よりもかなり臆病というか、…今まで見てきた星の子とは
　全く違います。なので、外の世界に慣れるまでこちらで預かろうと思うのです。』

孤島『ふむ…まあ確かに、この状態では厳しそうだな……』

書庫『他の大精霊にも伝えなければなりませんが、
　それぞれの都合があると思いますし、一旦、です。』

孤島『…分かった。儂の方でも出来るだけ協力しよう。』

書庫『有難う御座います。』

「…」

書庫『あぁ、もう終わりましたよ。時間を取らせてしまってごめんなさいね。』

孤島『星の子殿よ、お主はこの書庫殿に預かってもらうということになるが、
　それでもよいか？』

「…… …」

「…うん.…」

孤島『ん？』

書庫『…』

「 ……？」

書庫『……星の子さんその状態で喋れるの？』

孤島『なんと…珍しいな……』

「…？」

　ﾎﾜ …？

　なに…？

書庫『…不思議なお方ですね、貴方は』

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　だれかのめも

　ほしのこはぼいすかちゃっとでないとはなせない

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