臆病な星の子と大精霊様 (ページ2)

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孤島

.

ねぇ、誰かいない？

ほんとだ

大丈夫かな？こんなとこで…

寝てるだけでしょ

…… そうだよね

.

『星の子殿？』

孤島の大精霊様は、ある星の子にそう言った.

その星の子は、砂浜に横たわっていた.

ボロボロの状態で、

誰にも助けられず

『(如何したというのだ、これほどの状態で…―)』

大精霊様は、とても心配していました.

.

「 ― 」

『…！』

星の子が目を覚ましました.

起き上がると、数秒の間大精霊様を見つめました.

『… 星の子殿―』

大精霊様が星の子に手を伸ばしました.

すると星の子は勢いよく立ち上がり、一定の距離離れると

震えていました.

息が荒く、大精霊様を警戒して怯えていました.

『(…これは、見たことがない)』

と、大精霊様はとても驚いていて、どう接すればいいのかわかりません.

『…怖がらんでもいい。大丈夫じゃよ。』

優しくそう言うと、星の子を真っすぐ見た.

「 ――― … 」

星の子は低くしていた体勢を少し上げて、

大精霊様の方に近寄った。しかし、まだ警戒していた.

『何があったのだ？こんなに汚れて…』

そう問いましたが、星の子は何も喋ろうとしません.

『うーむ……如何したものか…』

事情が分からなければ、対処もできないので大精霊様は頭を抱えました.

「 ……」

　ﾎﾜ …

大精霊様 …

星の子は奏でました. 目を座らせて、

今にも泣いてしまいそうな顔で.

『！』

そう発しただけでその後は何も言わなかった.

大精霊様は少し考えて、星の子の方をまた見て

「私に付いてきなさい。゛他の者゛にも相談してみよう。」

その言葉に星の子は暫くそわそわしていたが、

決心したのか小足で大精霊様の方に歩いていった.

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