君の彼氏になりたい。【3】 (ページ27)

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〇 2人だけの秘密ページ27

--Abe Side--

怒涛のYouTubeの
2本撮りが終わって、
控え室に戻る。

Aを見ると、
暴露話であった甘えたが
今、来そうな気がする。

『疲れた～
喋りすぎた～』

阿部「お疲れ様、
お水飲む？」

『うんっ！』

水を渡して、
俺も飲もうとペットボトルに
手をかけた瞬間、
肩に重みを感じた。

びっくりして
Aの方を向くと、
俺の肩に頭をこてんと
乗せている。

阿部「もしかして
今、甘えたさん？」

『亮平くんだけにね』

阿部「Aって
あざといよね」

『そうかな？』

阿部「2人の時にだけ
名前で呼ぶとか、
肩に頭乗せてくる
とことか」

『え～...だめ？』

阿部「ダメじゃないけど、
期待しちゃうよ？」

『どういうこと？』

目黒「あっ！！！
ちょっとしょっぴー！！」

渡辺「ん？
...っておい阿部！！」

『あっ』

阿部「なんだよ、
翔太～」

渡辺「それは
ずるい！！
そこどけ！」

渡辺「A
おいで？」

せっかくの
甘々タイムが、
独占欲の強い翔太と
めめのせいで
崩された。

しかもAを
取られそうだし...
なんかやだ。

『下心丸見えだよ』

目黒「じゃあ
俺にしとく？」

『いや下心あるじゃん』

渡辺「そんなこと
ない！！
早くおいで！」

『ふふっ、私、
阿部ちゃんにしか
やらないからっ』

爆弾発言しといて、
“じゃ着替えてくるね～”
なんて呑気なこと
言いながら控え室を
出て行ってしまった。

渡辺「お前、
ずるいぞ。」

目黒「阿部ちゃん、
俺、阿部ちゃんに
なりたい」

阿部「無茶
言わないでよ...笑」

渡辺「なんか
阿部にだけ
懐いてる気がする」

目黒「俺も
そんな感じします」

阿部「そうかなぁ？
2人とも
Aちゃんに
近づいてみたら
いいじゃん」

目黒「それが
早いっすよね」

阿部「家に
行ってみたりとか」

渡辺「家知らねぇもん。」

阿部「家行きたい！
って言ってみたら？」

目黒「松丸さんが
連絡無しで行くぐらい
ですもんね」

渡辺「俺らも
いけるか」

まぁ俺は家
知ってるけどね、
なんて言わない。

教えたらこの2人は、
今日のうちに絶対
行くから。

家泊まったこと
あるのも、
名前で呼び合うのも
2人だけの秘密だもん。

他の男に
教えたくない、
1人占めしたい、って
思ってる俺は
もう完全に
Aに恋をしてる。

いつか好きだよ
って言える日は
来るのかな、

“君の彼氏になりたい”とか
そんなこと
言えない気がする。