君の彼氏になりたい。【3】 (ページ12)

今日:3 hit、昨日:26 hit、合計:108,235 hit

● あざとかわいい人ページ12

7時前、休みなのに
自然と目が開き、
二度寝しようと
思ったけど

目が冴えてしまい、
仕方なく起き上がり
そのまま
キッチンに向かい
2人分の朝ご飯を
作り始める。

そういえばあの日も、
私が朝ご飯作ったなぁ…
なんて思いながら
作り始めて30分経った頃、
昨日泊まった人が
起きてきた。

寝起きで寝ぼけてて、
ぼーっとしてて
なんかあざとい...。

そんなあざとい人に、
話しかける。

『亮平くん、
おはようっ』

と声をかけると
なぜだか驚いている。
今の挨拶だめだったかな...

数秒間、私の顔を
じーっと見つめ
微動だにしない。
どうしたんだろう...
と思い、

『亮平くん、
どうしたの？』

なんて声かけると、
慌てたように
「寝ぼけてて...
おはよう」
と返ってきた。

チラッと見ると
阿部ちゃんの顔が、
少し赤くて
不思議だった...

『おはよう、
喉乾いたでしょ？
テーブルの上にお水
置いてあるよ』

『もうすぐ
ご飯出来るから
待っててね』

とだけ伝えた。

朝ご飯も作り終わり、
テーブルに運んで、
水を飲みながらテレビを
見てる。

阿部ちゃんに
『ご飯できたよ、
食べよっか』と
声をかけた。

阿部「美味しい...」

『本当？ありがとう～』

阿部「Aちゃん
料理上手だね」

昨日の夜、
ソファーに座りながら
話したとき、

名前で呼んでいい？と
言ってきたのに
いつも通りの
Aちゃんに
なってて思わず、

『...Aって
呼ぶんじゃなかったっけ？』

と、意地悪
含めて言ってみた。

阿部「えっ...
あっ、そうだった...」

なぜだかめちゃめちゃ
動揺してる。
そんな姿も可愛いなぁ。

『ふふっ、
そんな慌てなくても(笑)』

『気分で呼んでよ。
あっ、でも2
人の時だけね？』

なんて言ったら、
耳を赤くして
下を向いてる
阿部ちゃん。

照れてるのかな...？
なんでだろう？

なんか
阿部ちゃんといると、
私の頭は
フル回転になるなぁ...

阿部「そういえば、
今日なんの仕事だったの？」

『それ聞いちゃう...？』

阿部「急遽休みに
なったって
言ってたから、
気になって」

『...グラビア。』

阿部「あぁ...
断ったんだ(笑)」

『だってさぁ...
苦手なんだもん...』

阿部「卒業公演のときも
嫌がってたもんね」

『いい加減
ちゃんと
やらないとね...笑』

亮平くんは
「翔太やめめに
怒られない程度にね」
なんて笑ってた。

来年からは
嫌だなんて
言ってられないから...。