バレました。 ページ10
side.satomi
風船にくくられるAが画面の遠くの方に映る。
物陰に隠れ隠密しながら、他のサバイバーに解読に専念して貰えるよう"解読中止！助けに行く"とチャットを飛ばす。
「A」
『……………』
「おーい、Aさーん」
『………なに』
「動揺しました？」
『…うるさい！！！』
すぐさま”私を助けなくていい！”そうチャットが飛んでくる。
やめろそれは笑うわw
『今のは絶対さとみくんが悪い私は悪くない』
「wwwww」
『笑ってないで近くにいるならちゃんと４割救助決めてよね…！』
「わーってるよw」
頃合を見計らって救助に入る。
我ながら完璧な４割救助。
一度肉壁になってやればAは既にハンターの死角に入っていた。
どうかそのまま逃げ切ってくれよ。
「んで？どうなん、あれお前なの」
『あー…』
――――なんで分かったの、と少しバツが悪そうに聞いてくる。
なんだ、意外と素直に認めるんだな。
「昨日動画上げたろ」
『うん』
「あのはじめの笑い声がさ、Aっぽいなと思って」
『…え、そこ？』
「そこ」
『…だけ？』
「おー」
『えええ…そんな分かるもんなのかな……あ、セカチェ入りまーす』
残念ながら、ハンターの事は撒けなかったようだ。
残り二台の解読機はある程度進んでるだろうからこのまま通電まで頑張って欲しい。
――気づいた理由、詳しくは話さないでおこう。
あれだけでピンときた俺はなんだか気持ち悪い奴な気がしてきた。
一人のサバイバーと合流し解読機を回す。
あと五割。
寸止めにするのは残る一人の方になるな。
Aは強ポジまで行けた様だ。
ここまで来れば勝ち確だな、と肩の力を抜く。
「なんでSNSやらねーの？やらない理由、ネットで色々と勘ぐられてんぞ」
『いや、自己満で上げてるだけだったから必要ないかなって』
「今から作っても問題ないと思うけど」
『んー…まあ、機会があればね』
その"機会"は多分一生来ないだろうな。
解読機を上げきりながら俺は勿体ない、と呟く。
もっと可能性が広がると思うが、どうやらA本人にその気はないらしい。
さ、ラスト一台もそろそろ寸止め作れるだろうしゲート待機しときますか。
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月 - 待って読み途中でクロの正体当てた私凄くn((殴ｽﾐﾏｾﾝﾃﾞｼﾀ。凄く面白いです！ (2021年4月1日 18時) (
レス) id: 9562a43608 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぽ(プロフ) - へかーてぃあ@夢見月さん» またまたコメントありがとうございます！わたしが推されるのなんぞ勿体ないの極みですので是非今後とも推しくんを推していってくださいませ...！！！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 3018b56d1a (このIDを非表示/違反報告)
へかーてぃあ@夢見月(プロフ) - あｯ、待って下さい！何か作品の神度が上がってる！！え、ぽっぽ推しになりたい！(切実) (2020年7月30日 14時) (レス) id: 2de6a67b50 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぽ(プロフ) - $さん» またもやコメントありがとうございます...！ありがたいことにたくさんの人に読んでいただけて嬉しいかぎりです(*´v`*)これからの流れも楽しんでいただけると幸いです！ (2020年7月23日 16時) (レス) id: 3018b56d1a (このIDを非表示/違反報告)
$ - なんか、有名になってる…。凄い！！夢主ちゃん、ついに加入…？更新待ってます (2020年7月21日 15時) (レス) id: d5f4fe44f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぽ | 作成日時：2020年5月24日 5時
