自由になりたい。【緑】

9話 大倉side ページ10

入院１日目 。


検査は明日からしよかってことで今日はする事がない 。


起きてベットですることもなくただただ寝転んでる。


朝ご飯を食べ終わって探検でもしよかな


そう思って近くにあったスリッパではなく靴を履いて


立ち上がる。


.. 事が出来ない。


俺の足は立つことも忘れたんですか？


看護師さんを呼んで松葉杖を借りた。


" お気を付けて下さいね "


ほんまに病気なんやななんて実感しながら


フラフラと歩き始める。


前と違って、少し歩くだけで息が切れる。


ゆっくりやけど確実に歩く


なんとか中庭に出ると近くにあったベンチに腰を掛ける


そしたら、お見舞いに来たであろう安が見えた


直ぐに中に入ってもて声を掛けれず、


松葉杖を忘れて、ひたすら走る


つもりで足を引きずりながら歩く。


周りから見るともう歩けてるのかさえ疑問に思うけど取り敢えず


安に会いたいただそれだけの目的に必死になる。


…こんな事が出来るのは後少しだけかもしれないと思い

涙を流しながら必死に。

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