7/11* ページ12
*
[太輔side]
藤「ただいま〜」
「ん〜おかえり〜」
Aちゃん何やらテレビに夢中。
藤「何、DVD見てるの?(苦笑)」
「ん〜〜」
一昔前の俺らのDVDをでジーーーーっと見ているAちゃん。
かわいいね。
あ、あのヘンテコ眼鏡をかけてたDVDね。
藤「お風呂入ってくるね?」
「はーい」
割と長めにお風呂に入ったんだけど
まーた同じ所をリピートしてるAちゃん。
これってそんなに面白かったっけ?(笑)
恥ずかしいしかないんだけど(笑)
藤「………楽しい?(笑)」
「太輔この時彼女いた?」
藤「はい?」
「この時期、いた?」
藤「いないよ?」
「……フ〜ン」
なんですかその不服そうな顔は。
藤「ヨイショッと。
どうしたの?急に。」
「この時の太輔カッコイイ」
藤「ん?(笑)」
「カッコイイの。この時の太輔。」
藤「どうも。」
「あとね、これもカッコイイの!ほら見て!」
床に座るAを後ろから抱きしめるように座ると
スマホで自分で撮ったであろう動画をみせられた。
"キス マイちょうだい。キス マイちょうだい。"
"それならセブ ンイレブンで"
"パンを買ってください"
"そして応募してください"
"セブンイレブン"
藤「懐かし〜〜〜〜♪
ってこの映像まだ残してたんだ(笑)」
「だってカッコイイもん。」
藤「カッコイイならいいじゃん?」
「ヤダ」
藤「なんでよ(笑)」
あら、拗ねた顔で俯いちゃった。
***
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ありぴろ* | 作成日時:2019年7月17日 10時