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[太輔side]
名古屋から帰ってきた日。
Aは仕事だったから、
俺の方が家に帰ってくるのが早かった。
今日の夜スルって分かってるからなのか、
お風呂一緒にはいってくれなかったし、
今だってソファに並んで座ってるけど
微妙な距離感(笑)
藤「A??」
「な、ナニ!!」
あ、やっぱり緊張してる(笑)
ん〜〜〜
どうしましょ。この可愛い子。
あ。
藤「ベランダ行こ?」
「いいけどどうしたの?」
藤「いいからいいから♪」
*
藤「月見てみて?」
「綺麗だね〜」
藤「いつもの満月と違うのわかる?」
「ん〜〜〜色?」
藤「ご名答。
6月の満月は赤みがかることが多いんだってよ〜」
「ピンクっぽくてかわいいね♪」
藤「ストロベリームーンっていうらしいよ?」
「ほぇ〜」
藤「意味なんだと思う?」
「ストロベリームーン?に意味があるの?」
手すりに肘をかけて、ン〜〜〜って唸りながら一生懸命意味を考えてるA。
ストロベリームーンに照らされる横顔がまあ愛しい。
そんなAを後ろから抱きしめると
やっぱり緊張してたからなのかカラダが強ばっていた。
藤「緊張してるの?」
俯きながら首を縦に振る彼女に思わず笑みが溢れる。
藤「何回もシテるのに?」
「そういう問題じゃないの!/////」
藤「フフッ、かーわい、チュッ」
真っ赤なほっぺに軽くキス。
「た、太輔!!!ストロベリームーン!!!意味は!?」
始まっちゃうって思ったのか焦って話を戻すA。
チェッ。
藤「『好きな人と一緒に見るとその人と結ばれる』って意味。」
「そんなの前からずっと結ばれてるじゃん…//」
藤「フフッ.そうだね(笑)」
「…デモ、ありがと。教えてくれて。」
藤「どういたしまして。
冷えちゃうからそろそろ部屋戻ろうか。」
「あ、ウン」
藤「まだ緊張してるの(笑)」
「からかわないでよ//バカ輔」
恥ずかしがって悪態をついちゃう彼女さえも愛しいと思ってしまう。
藤「Aちゃん?」
「は、はい」
藤「俺と結ばれませんか?」
「…もう結ばれてる//」
藤「そうじゃなくて。
もっと深く結ばれませんか??」
「……な!!////」
きっと素直にお返事はしてくれないから
耳まで真っ赤な彼女を抱き上げ寝室へ連れていく。
苺みたいに真っ赤な可愛いキミをみせてね????
fin*
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作者名:ありぴろ* | 作成日時:2019年6月9日 0時