メロンパン【Daiki.A】

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Side大貴


聡くん、どうしたんだろ？


聡「有岡くん、昨日はAを

泊めてくれてありがとう」


大貴「いえいえ。だって、友達が困ってたら

助けるのが普通でしょ？」


聡「友達……か。





有岡くんにとって、Aはただの友達？」


大貴「え……？」


聡「俺は有岡くんがAのことを

好きなんじゃないかって思う」


大貴「…………」


聡「Aの兄として言わせてもらうけど、

正直、俺は認めない」


で、ですよね…………。


聡「…………はず、だった……」


大貴「え？」


聡「有岡くんと一緒にいる時のAを見てると

すごく幸せそうで……。

なんか、俺といる時と全然違ったから

ちょっとだけ、嫉妬……してた」


聡くん……。


聡「昨日、気付いちゃったんだ。

俺、シスコンじゃなくて

異性としてAのこと好きなんだって……。

でも、兄妹だからそんなのは認められない。

だから、有岡くんにAを

幸せにして欲しいんだ。

これは、俺には出来ない。俺には兄としてしか

Aを幸せにすることしか出来ない。

今じゃなくてもいいから

Aのこと幸せにしてあげてくれないかな？」


聡くんは本当にAのことが

好きなんだって気付いた。


好きだから、恋心を諦めたんだって……。


大貴「分かった」

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