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緋「あんた、なんで昨日言わなかったの?」


白「そうよ?
まあ、血液型まで知ってるってことは親しい間柄なんだとは思ったけど……」


藍「昨日輸血した後ずっと仕事してて寝てないだろ。倒れられたら迷惑だ」


怒られるならせめて藤川先生がいいなぁ、
なんて思ったりする。


この三人超怖ぇ。





昨日の夜、塗が搬送された後。


塗は出血量が多すぎて輸血が必要だった。


看「すみません!A型の血液、脳外のオペで全て使い切りました!」


処置室に響いた声に俺は絶望を味わった。


緋「はぁ?どうする、白石」


白「他の病院から貰ってくるには時間がかかりすぎる」


藍「悪い、さっきのオペの出血量も酷かったからかなり使ったんだった」


シニアドクターの手が止まりかけたとき、小さな怪我の止血を任されていた俺はハッとした。


颯「同じ型の血液型の人間がいれば輸血出来ますよね?」


緋「出来るけど、
そう簡単に血液提供してくれる人なんて……」


颯「俺の血液使ってください」


なんなら使い切ってもらってもいいとさえ思った。


俺なら塗を救えるから。


最初は驚いていた緋山先生だったけど、
直ぐに頷いてくれた。


颯「お願いします」


緋「分かった。名取、こっち来て」


俺は処置室のベットに横になった。


一応局所麻酔はされてるけど取り付けられた機械に血液がどんどん抜かれていくのが分かる。
これで塗が助かるなら構わない。


再開された処置を横目で見つめ続けた。


塗の姿を目に焼きつけるかのように。





昨日のことを思い出すだけで身震いがする。


本当に、塗が生きてて良かった。


颯「あー、すみません。
兄弟に心配かける訳にはいきませんし、弟の傍を離れたくなかったんで」


緋「あんた、ちゃんと寝なさいよ?」


颯「分かってますって。



じゃ、失礼します」


いつも通り働いて、その中でもなるべく塗の傍にいたい。


俺は逃げるようにして塗のベットまで戻っていった。

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名岡颯貴(プロフ) - ?さん» ありがとうございます!とっても励みになります!誠心誠意書かせていただきます! (2020年7月1日 23時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き楽しみに待ってます! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 5ebe61a63e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名岡颯貴 | 作成日時:2020年6月28日 16時

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