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大side



大「うっしゃー!勝ったー!」


竜「大にぃ強すぎ!」


ゲームに没頭してたら何となくお腹空いてきたな。


大「ねぇ、竜二、お腹空かない?」


竜「うん。空いた……って、もう九時過ぎてんじゃん!」


大「えっ!マジか!塗、遅いね」


竜「八時には帰るって言ってたよね?」


何となく嫌な空気が流れる。


いや、そんなはずはないでしょ。


まさか塗が……ね。


大「ちょっと塗に電話してみよっか」


竜「うん……」


そりゃ、竜二は不安になるか。


誰よりも塗と一緒にいて、塗のこと大好きだもんな。


大「大丈夫!だって塗だよ?」


竜「うん!」


竜二がもう一度顔を上げたところで、俺は通話ボタンを押した。


『……プルルルル。プルルルル……ただいま電話に出ることが出来ません……』


大「うーん。出ない……電車かな?」


竜二の顔が明らかに曇ったから、最もそうな理由を並べる。


今日は調査があるって言ってたし、俺も心配になる。


大「もう一回かけてみる」


あんまりにも心配になったから、時間を置いた方がいいとは思いつつまた電話をかけた。


何度目かのコール音。


ガチャリと音が鳴って、電話が繋がった。


大「あっ!出たよ!もしもし、塗?」


竜「塗にぃー!」


何かがおかしいと思うのに時間はかからなかった。


周りの喧騒の中一言も塗の声がしない。


大「塗?どうしたの?」


俺の言葉に不安そうになる竜二を抱きしめて返事を待つ。


颯「大にぃ、ごめん。颯馬です」


大「えっ?颯馬?ごめん、かけ間違えた!」


颯「間違ってないよ。合ってる……塗が……」


大「塗が、どうしたの?颯馬、答えて?」


颯馬の細々とした声に嫌な予感しかしない。


颯「塗が救急搬送された。これから処置に入るから。竜二連れて翔北に来れる?」


大「分かった。すぐ行く」


電話を切ってすぐに竜二と一緒に家を出た。


頭の中は塗のことばかり。


早く、少しでも早く、塗の元に行きたい。

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名岡颯貴(プロフ) - ?さん» ありがとうございます!とっても励みになります!誠心誠意書かせていただきます! (2020年7月1日 23時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き楽しみに待ってます! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 5ebe61a63e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名岡颯貴 | 作成日時:2020年6月28日 16時

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