知られてたこと ページ11
Aside
4989「もういい!仕事に戻る!」
4989番はご立腹だ。
いや、ご立腹よりもやばいくらいだ。
「待って、、!」
私の言葉を無視して4989番はスタスタと去って行った。
こりゃ取り返しのつかないことになった。
謝りに行きたいが、あいにく身体が痛みベッドから離れられない。
「なんであんなこと言っちゃったんだろう。」
自分が情けない。
4989番の気持ちも考えられなかった。
2626,2048「おーい!お見舞いにきたぞーー!」
何回も聞いてきた声が耳に入る。
「2626番!2048番!ありがと、、、。」
目の先の二人がぼやけている。
2626「えぇ!?A番!?なんで泣いてるの?!」
2048「2626番、こいつはすぐ泣くようなやつじゃないって、、、、え、マジで泣いてるわ、、ごめん。A番、また誰かになんか言われたのか?」
は、私泣いてるの?
布団に点々と水滴が垂れる。
泣いてた。
「あの、、、実は、、4989番にね、、、、」
私はさっきあった喧嘩の内容を一から話している。
途中泣きすぎて、呼吸がしにくくなって喋れなくなってしまったが、一生懸命に伝えた。二人の少し見せる反応から私の言葉が聞き取りにくいのだろう。
それでも理解してくれた。
私っていい仲間がいる!幸せ者だ!
2626「あーそうなのか。とりあえず4989番殴っとく?」
2626番はニヤリと笑う。
多分冗談だろう。
分かっているが私は首を激しく横に振る。
2048「おい2626番A番は真面目に悩んでるんだからな、、、冗談はよした方がいいぞ。」
2048番は2626番に呆れながら、そう言った。
そう、私は今取り返しのつかないことをしてしまったのだ。
真面目に悩むのも当然だろう。
2048「つーかさ、俺さ、骨髄球のときいじめっ子にお前が言われたこと4989番に言っちゃったわw」
「ほぇ?」
びっくりしすぎて、こんな声が出た。
2048「いやーwなんかお前が涙目だったのが気になったらしくてさ、言っちゃったぞw」
2048番はてへぺろって感じで悪びれも無く言う。
「ええええええ!嘘でしょ!?言って欲しくなかったのに!このヤロー!」
2048番を少し本気で殴る。
2626「まぁまぁA番落ち着けって。でもあのとき4989番『A番を虐めた奴は抹殺する。』って言ってたよw多分毎日来なくてもいいって言ったことより、おまえが自分のことを卑下したってことに対して怒ってんだよ。」
「なんで?」
私は尋ねた。
2626「お前w気づいてなかったの?wそれは、4989番が、、、」
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作者名:ここあめ | 作成日時:2021年8月29日 20時