はじめまして。よろしく。 ページ2
4989番side
骨髄球時代。
初めての仲間と寮の部屋で喋っていた。
「そういえば、もう一人俺らの部屋に来るはずじゃない?確か女の子の、、、、」
俺が呟くとほかの三人もうなずいた。
すると、ドアの近くで
「べしん!」と音がした。その直後に
A「わあっ!」
と声がした。
2626「見に行って来ようぜ!」
と言うと2626番はバッと起き上がり、ついて来いというように手招きした。
着いていき、ドアを開ける。そこには、倒れている俺らと同じ服を着たセミロングの女の子がいた。
「ねぇ、大丈夫?」
俺が声を掛けると、その子は起き上がりポロポロと涙を流した。
よく見ると、手のひらを擦り剝いていた。
1146「もしかして俺達と同じ部屋?」
A「うん、、、、、。」
瞳を潤ませながらその子は頷く。
2048「転んじゃったの?」
A「そうなの、、、。」
しょんぼりしながらその子は言う。
2048番がその子の頭を撫でた。
多分その子のことが妹っぽく見えたのだろう。
その子は安心したのか、さらに涙を流してしまった。
手のひらから血が滲んでいる。
「痛いの痛いのとんでけー」
咄嗟に出た言葉に自分もびっくりする。
なのにその子はニコッと笑った。
(かわいい、、、、、、、)
と俺は思ってしまった。
A「みんなありがとう。はじめまして。よろしく。A番です。」
Aと名乗った少女は、笑顔で自己紹介をする。
この日から、俺はA番のことが好きになったのかもしれない。
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ここあめ | 作成日時:2021年8月29日 20時