ハウス59. ページ15
目の前で楽しそうに話している照史くん。
そんな照史くんの目の前には三人のご両親がいた。
……この日が来ることは薄々勘づいていた。
でもまさかこんないきなり現れるなんて。
「……ところで、あなたは？」
そう言ってじーっとこちらを見つめるお母さん。
そんなお母さんに背筋が凍っていくのが自分でもよく分かった。
…こういうときってどうするのが正解なんやっけ。
「事情があって俺らと一緒に住んでるねん」
どうしようかアタフタしているとすかさずそう言ってくれた照史くん。
そんな照史くんの言葉にご両親はどこか微妙な顔を浮かべていた。
やばい、絶対変なやつやって思われてる。
とにかくここは自己紹介をしないと。
『あ、あの…！安藤Aって呼んでください…！』
気づいたらそう言ってその場に立ち上がっていて。
正面から"ふはっ…呼んでくださいって何やねん"という望さんの声が聞こえてきて一気に恥ずかしくなった。
"安藤Aといいます"というつもりが"呼んでください"って言ってしまった…！
もう終わった…と思いながらその場に俯いているとお父さんがいきなりバンッと音を立ててその場に立ち上がった。
も、もしかして…怒らせた…？
お父さんの行動に私は冷や汗が止まらなくなってしまった。
「こんな大男三人と生活して大丈夫なんか？何にもされてへんか？」
「いくら自分の息子っていうても何するか分からへんからな、何かあったらおっちゃんに何でも言うてや！！」
そう言って熱い眼差しを向けるお父さんに思わず"へ？"と声を漏らしてしまって。
なぜかお母さんまでもが"お父さんの言う通りや、何でも相談してや"と言ってくれた。
「おかん大丈夫やって！俺らほんまに何にもしてへんから！！」
「でも一緒に住んでたら何かしらあるかもしれへんやん！」
自信満々にそう言った大毅くんに相変わらず心配をしてくれるお母さん。
そんなお母さんは私に何度も"大丈夫？"と聞いてくれた。
……め、めっちゃいい人やん。
勝手に怖い人だと想像していた自分を殴りたくなった。
『私はこの三人にとても助けられました、感謝してもしきられへんぐらい』
『この三人といるときが一番幸せで、私が恩返ししたいぐらいなんです』
慌ててそう言えば目の前のご両親は"そうやったんやな"ととても優しく微笑んでいた。
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ブラックな少女 - 始めまして、笑いあり、ドキドキありの、お話で面白かったです！個人的に流星くんがすきでした！ (2022年8月7日 21時) (
レス) @page49 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ちゃきさん» 初めまして(^^)コメント残していただき本当にありがとうございます…！そう言っていただき嬉しいです(:_;)面白かっただなんて…ありがたいお言葉ありがとうございます…！また機会があれば書こうと思っているのでそのときはぜひ見にきてくださいね(..)！ (2021年10月7日 16時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 初めまして！毎回更新されるのを楽しみにしていたので完結してしまったのが少し寂しいですが、キュンキュンできて本当に面白かったです！このシリーズはずっと読んでいられるのでまたいつか出るのを楽しみにしてます！ありがとうございました！ (2021年10月4日 22時) (レス) id: 29b8e7862d (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - manaさん» わわっ！そう言っていただきとても嬉しいです！(:_;)続編希望のお言葉まで本当にありがとうございます(..)続編の件ぜひ検討させていただきますね！また書くことになったときはよろしくお願いいたします！(';')** (2021年5月3日 11時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - とても面白かったです！もし良ければ続編希望です！ (2021年5月3日 0時) (レス) id: be6f20fff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2021年2月21日 18時
