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隠し味0の美味しさ ページ6

【悲惨】世界一堅いチョコレート?東大生文系理系料理対決!【バレンタイン】


「はい、という訳で堅いチョコレートを作ってきた訳なんですが…」
「そこまで堅くなかったね」
「はい、ということで…」

動画を締めようとカメラに向かって話始めるとそれを遮る福良さん。見るとその顔はいつものニヤニヤした人を嵌める時の顔だった。

「待って待って、あの顔ヤバいやつ」
「え、なになになになに」
「やったなぁ!やったなぁこれ!やりやがったぞ!」
「なはは、知り合いの料理人に事前に堅いチョコをつくってきてもらっていまーす。どうぞー」
「やーどうも、お邪魔しますわ」
「邪魔するなら帰って下さーい」
「ほな失礼しましたー…ってなんでや!」
「…え、何今の?」
「関西あるあるなんよ」
「様式美だから、コレ」


普段から出入りしている部屋なのにお邪魔します、と言う新堂さんに帰れと言い放つ須貝さん。本気にしたのか、持っていた小皿を置いて一旦部屋を出ていこうとするとノリツッコミをはじめる。関東生まれ関東育ちの俺には理解できないやり取りが目の前で行われて困惑する。これが関西の血なの?

俺が困って目を瞬かせると福良さんが軌道修正をはかる。


「新堂、挨拶」
「忘れてたわ!どうも、クイズノックライターの新堂ですわ、よろしゅう〜」
「知り合いの料理人って新堂さんの事か!」
「待って、まじで堅いんだけどこのチョコ。カチカチって音鳴るよ」
「え、嘘嘘。…ホントだ!」
「やぁー、ちょっと手間取りましたけどね。まぁ本気出せばこんなもんですわ」
「え、すげー!食っても良いですか?」
「ええよ。そこの兄さんもお一つ」
「じゃあ…いただきます!」
「あらどうも、いただきまーす」


新堂さんの持ってきたチョコレート。見た目は普通だけど、軽く叩くだけでもう既に音が違う。須貝さんと同時に口にチョコをいれてなんとか噛み砕く。ゴリゴリという明らかにチョコレートからしないであろう音が口から鳴り響いた。マイクに拾ってもらえてるかな。


「あ、でも…」
「でも?」
「美味い…?か?…苦いな」
「え、そこ疑問形なの」
「まぁそやろな、硬さ重視でつくったんで」
「え、これどうやったんですか」
「大学の施設借りて撹拌させて硬いところだけ残るようにした。口当たりも妥協せんから、ブルーム無いようにだいぶ気を使ったわ」
「わざわざ大学行ったの!?」
「攪拌と超音波したかったんで」
「この人ヤバぁ」

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マサ(プロフ) - また、近頃あまり見なくなった、インターネットを通して読む文章だからこそのギミックも感激致しました。素敵な作品をありがとうございました。長文駄文失礼致しました。 (2021年11月14日 21時) (レス) id: 3122429ec9 (このIDを非表示/違反報告)
マサ(プロフ) - はじめまして。この作品を見つけて一気に読ませていただきました。全体的に文章自体が読みやすく、私は料理に詳しくないのですがそれでも分かりやすく書かれており、ストーリーも大変面白かったです。 (2021年11月14日 21時) (レス) @page29 id: 3122429ec9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年6月5日 0時

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