大ちゃんは、俺のだから。-second-【ar×ym】 (ページ34)

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━━グシャッ。

kt 「え、山ちゃん…！どうしたの！力入りすぎて、ティッシュ箱つぶれちゃってる…！」

圭人の焦ってる声が聞こえて、俺は振り返った

すると山田は、近くにあったティッシュ箱を

片手で握りつぶし、

ふるふると小刻みに震えていたのだ。

ym 「…だ、大ちゃん。よく聞いて」

「……？」

ym 「やっぱそんな服、着るな…！」

「は？」

なんなんだ？

さっきまでバカにしたような顔で

あきらめてって言ってた人が、

今になって着るな、だと？

一同が山田の言葉にキョトン、とした。

だか数秒もしないうちに、

メンバーが声をあげる。

hk 「え！なに言ってるの山田！そんなの俺は許さねぇぞ！」

yt 「そうだよ！そうだよ！男のロマンをぶち壊すつもり！？」

どんなロマンだよ。

ch 「はーん、そういうことね」

となりで知念は、なにやらニヤニヤしながら

呟いている。

薮くんは前のめりになりながら、

取っ組み合いにりそうなと所を

必死に止めていた。

yb 「みんな、落ち着け！」

hk 「ムリ！俺は山田の言葉に反対！大ちゃんをメイドに推薦します！」

yt 「僕も！」

kt 「はーい！僕も♪」

なにこれ。

え、推薦ってなんだよ？

受験？これ。

今、もしかして、〝メイド服お受験〟が

開催されてる真っ最中なのか？

ym 「ふ、ふざけんな！お前ら、大ちゃんのメイド姿とか、そんな物騒なもん見たいの！？そんなの見るくらいなら、まだ亀のビキニ姿見る方がマシ！」

…は。

亀のビキニ姿？

リアルに想像してしまった。

え、キモッ。どうしよ。

ていうか、山田の中で、それより下なのか？

俺って。

kt 「ちょっと、山ちゃん落ち着いて！それはさすがに、大ちゃんが傷つくよ！」

…圭人、もう手遅れだ。

俺のハートは傷ついた。血まみれだ。

(薮) 「ちょっと待て！みんな、ケンカは…」

ym 「とにかく！大ちゃんのそういう格好を見ていいのは俺だけだから！」

薮くんの言葉を遮り、

山田は真っ赤な顔でそう叫んだ━━━━━