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須貝side
誰も使っていない部屋で、山本と隣同士で椅子に座る。箱から何枚か雑にティッシュを引き出し、目元をこする山本に手渡した。
「っく、はぁ、ん、っ」
「そうね、びっくりしちゃったね、急だったからなぁ」
「っはぁ、ぼく、ぼくが、っく、」
「ん？なーに、山本は何も悪くないでしょ」
急に伊沢が倒れて泣き出して、それにびっくりしちゃったのもあると思うけど、多分山本は伊沢が倒れたのは自分のせいだと思ってる。でも、それは間違いで、なんなら隣にいたのに気づいてやれなかった俺のほうが悪い。伊沢は山本が怪我してなかったとしても、自分から体調が悪いなんて言い出さなかっただろうしね。
「大丈夫大丈夫。山本が泣くことやないから。山本だって風邪ひくことくらいあるでしょ？それと一緒。大きな病気とかじゃないから大丈夫よ」
声を掛けながら山本の背中をさすってやる。少しすると呼吸も落ち着いてきて、青っぽかった顔色もだいぶ元に戻ってきた。落ち着いた？と聞くと、頷いた後に謝られる。
「じゃあ今日はもう撮影はできないと思うから、執務室戻ってな。あったかい飲み物でも飲んで一休みしなさい」
山本を執務室まで送り、俺は伊沢がいる撮影部屋に戻る。福良がある程度看病はしてくれたみたいで、伊沢のおでこには冷えピタが貼られていた。
「山本は大丈夫そうですか？」
「ん、一応落ち着いたから執務室に戻した。俺ここにいるから、福良は仕事戻っていいよ」
眠っている伊沢のそばに静かにしゃがむ。泣くタイミングまでリスペクトされてるのかね、なんて心の中で冗談を言いながら、彼の頬に残る涙の跡を優しく拭いた。
「ん、んぅ……」
「ごめん、起こした？」
「ん……すがいさん、」
「うん。体調は？薬飲んだの？」
「はい、ちょっと、マシになりました……」
さっきは泣くほど具合が悪かったみたいだけど、今は眠れるくらいには薬が効いてるから少し安心。
「すいません、迷惑かけて……」
「迷惑なんて思ってないからいいの。それより、あなたは早く治して元気な姿を見せてやりなさいね、山本に」
あいつめちゃくちゃ心配して泣いてたんだから、と言うと、伊沢は困ったように笑った。早くまた笑顔で顔合わせられるように、今はしっかり休みなさいよ。end
ーーー
ここさん、リクエストありがとうございました！
大変お待たせしてしまってすみませんでしたm(_ _)m
気に入っていただけたら嬉しいです(*´꒳`*)
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雪月花 - すいません、どうしても分かんないです。色々有名そうなのを入れてみて全部出し尽くしちゃったんです。ヒントとか貰ったり出来ませんか？ (6月18日 20時) (
レス) id: a76a285c93 (このIDを非表示/違反報告)
NaHo(プロフ) - あの手この手で色々調べてみたんですが全くわからないので教えてくださいお願いします🙇🏻♀️ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 45b193f19a (このIDを非表示/違反報告)
あくと(プロフ) - 頑張って考えたんですが続編のパスワードが分からなくて...ヒントなど頂けたりしませんか？お忙しいと思いますが返信頂けると嬉しいです (2022年3月11日 18時) (レス) id: ab17c965b8 (このIDを非表示/違反報告)
White - すごくおもしろくて2も読んでみたいな、と思ったのですが、ヒントをみて、思いつく数字を片っ端から入れても、どんなに調べても分からなくて、もう少しヒントを頂けませんか？ (2021年10月31日 20時) (レス) id: 276347c53c (このIDを非表示/違反報告)
s.u - 私は、有名な4桁数字と調べたら出て来て、あ〜これか〜！ってなりました（今さらすみません） (2021年9月29日 20時) (レス) id: 4835169485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉怜 | 作成日時：2019年9月21日 23時
