寂しがり屋さんな日-ymmt-＊ ページ21
須貝side
朝の気配がして、布団から起き上がった。スマホで時間を確認すると、7時少し前。うーん、と体を伸ばしてから布団を片付ける。
「上がっちゃったか……」
昨日から微熱があった山本。ソファーで眠る彼の顔は、昨日よりだいぶ赤い。そっとおでこに手を当てると、予想通り高い体温が伝わってきた。
「ん、？」
「すまん、起こしちゃったわ。まだ寝てていいよ」
山本は素直に目を閉じたが、寝付けないようでずっと布団がもぞもぞと動いている。
「体しんどい？」
そう聞くと、布団から少しだけ見えている頭が小さく頷いた。山本が眠れそうにないなら、今のうちに病状を把握しておこう。
「体温計とか持ってくるからちょっと待っといて」
触っただけで熱があるのはわかるけど、正確に知るには体温計という偉い道具を使ったほうがいいからね。
「んぅ……すがいさん、」
「ん？」
そばを離れようとすると、山本に呼び止められた。どうしたの、と聞くと、布団から伸びてきた手に服を掴まれる。熱があるからか、いつも以上に弟気質を発揮しているらしい。
「お、今日は寂しがり屋さんな日か？」
答えてはくれんかったけど、ぐいぐいと服を引っ張る様子を見ると、どうやら図星のようだ。普段は気を遣ってばかりの優しい子だから、自分から甘えるなんてよっぽど弱っているんだろう。
「山本、今寒い？」
こくりと頷く山本。たしかにさっきから布団をかぶったままだ。一旦服を掴んでいる手を離してもらって、着ていたパーカーを脱ぐ。
「ほい、寒いならこれ着てな」
体を起こさせてパーカーを羽織らせた。だいぶサイズはダボダボやけど、それでも着ないよりはあったかいでしょ。
「あったかい、です」
「ん、そんなら良かった。じゃあそれ着てちょっとだけ待ってて。すぐ戻ってくるから」
今度は引き止められる前に、さっと立ち上がる。背中に視線を感じるけど……気にしないでおこう。体温計やら冷えピタやら、必要になりそうなものを急いで集めて、ソファーに戻った。
「……うー、おそいです、」
「ごめんって。これでも急いだんだよ？」
今にも泣きそうな顔で見つめてくる山本に体温計を挟ませる。
「痛いところとかある？」
「んー、あたま、いたいです……」
「そっか。そりゃしんどいね」
音が鳴った体温計には、38.6℃と示されていた。これはしばらくは仕事休んだほうがいいだろうな。
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雪月花 - すいません、どうしても分かんないです。色々有名そうなのを入れてみて全部出し尽くしちゃったんです。ヒントとか貰ったり出来ませんか？ (6月18日 20時) (
レス) id: a76a285c93 (このIDを非表示/違反報告)
NaHo(プロフ) - あの手この手で色々調べてみたんですが全くわからないので教えてくださいお願いします🙇🏻♀️ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 45b193f19a (このIDを非表示/違反報告)
あくと(プロフ) - 頑張って考えたんですが続編のパスワードが分からなくて...ヒントなど頂けたりしませんか？お忙しいと思いますが返信頂けると嬉しいです (2022年3月11日 18時) (レス) id: ab17c965b8 (このIDを非表示/違反報告)
White - すごくおもしろくて2も読んでみたいな、と思ったのですが、ヒントをみて、思いつく数字を片っ端から入れても、どんなに調べても分からなくて、もう少しヒントを頂けませんか？ (2021年10月31日 20時) (レス) id: 276347c53c (このIDを非表示/違反報告)
s.u - 私は、有名な4桁数字と調べたら出て来て、あ〜これか〜！ってなりました（今さらすみません） (2021年9月29日 20時) (レス) id: 4835169485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉怜 | 作成日時：2019年9月21日 23時
