さよなら…！過去の私たち（探偵チームKZ事件ノート）

裏切り者 ページ4

彩サイド

　若「…来たか。…これは一体どういうことだ！」


　と見せてきた。見ると、そこには…


　私が鈴木冷華を殴っている写真だった…


　彩「違う！！私はやってない！！」


　上「さっきお前が来る前、三人組の女子がこの写真を出してきた。その中の一人が泣きながらお前
　にいじめられたと言ってきた。」


　と私の言葉を遮るように言った。


　みんなを見ると私がやったかのようにじっと睨んでいた。勿論上杉君もだ。


　彩「私は本当にやってない！！信じてよ…！」


　ホントにやってないんだよ…！私はいじめられてるんだよ…！


　でもみんなの表情は少しも変わらなかった。


　若「誰が信じるかよ。……お前はＫＺ追放だ！」


　と指を突き付けた。お前がやったと決めつけるように。


　上「…退団書、今書けよ。今書けば、もう顔を合わせずに済む。」


　と言って退団書を出してきた。


　私は書く前に少しだけ待ってと言った。みんなは少し話し合って、いいと言った。


　私は上を見上げて目をつぶった。


　最初に会った時のこと、みんなとケンカしたこと、みんなと笑いあったこと、


　思い出したら涙が溢れてきて、一筋、涙がこぼれおちた。


　目を開けて、自分でも嘘みたいにスラスラと退団書を書いた。


　若「書き終わったか。じゃあ、さっさと帰れよ。裏切ったやつに用はない。」


　上「さっさと帰れよ。裏切り者」


　黒「悪いけど、君にもう用はないよ。」

　
　小「…………」
　

　翼「信じてたのに。」


　忍「さいなら。」


　私は帰り際に振り返って、私たち本当の仲間じゃなかったんだね…と言って帰った。

　
　本当は言いたくなかったのに………


　私は、泣きながら走って帰った。

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