78話 ページ20
首領に一通り報告し 幹部室に戻ろうとすると少し険しい顔をした芥川が廊下に立っていた
如何したと聞くと あの太宰が今拘束されているという
中「そうか太宰が…………
…はあ!?」
――――――――――
『ひまー…』
医務室のベッドに横になって Aは一人ごちた。
暫く寝ていたが目を覚ましてしまい、遊ぶ物もないし話し相手もいないで退屈していた
二の腕や足は包帯だらけで、あのムカつく顔が浮かぶ
『…』
黙ると耳鳴りがする程静かになった
…幼かった頃に此処で起こった出来事を思い出すと 今でも少し恐怖を感じるが、太宰と中也が助けてくれた事を考えるとかなり落ち着くのだ
今 何してるんだろ
太宰は川流れてそうだな、絶対に仕事はしていない
中也は…報告は終わっただろうし、もしや報告書書かされてる?
一人で勝手に色々想像して くすくす笑ってしまう
すると コンコンと控えめなノック、その後 「失礼します…」と静かに扉をあけて誰かが入ってきた
『ひぐっちゃん!』
樋「Aさん起きてたんですね、身体の方は大丈夫ですか?」
『全然大丈夫、丁度今退屈していたところ』
むくりと起き上がり、少し伸びをする
『全然仕事は出来る状態なんだけど、休める時休めって云われちゃったから本当に暇なのよ
中也が報告書一人で書いてる所想像したら笑っちゃうけどね』
樋「え?中也さんは―――」
樋口は何か云いかけて、はっとして口を自らの手で塞いだ
『え?中也が何』
樋「いいい今はAさんの云う通り報告書を書かれていると思いますよ!」
『ひーぐーちーさーん
気になるなー?』
樋「うう…否、これ云ってしまったらAさん絶対行ってしまいます」
『何処にも行かないから云って!』
樋「…約束します?絶対?」
『絶対!』
樋「………あのですね、今―――」
数秒後、Aの声が医務室の外の回廊まで聞こえたという
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みゃーすく - こんにちは!いつも楽しく読ませていただいてます!評価100票目いれましたよ!(ドヤァ)頑張ってください! (2018年12月22日 9時) (レス) id: 6bc0684f66 (このIDを非表示/違反報告)
灯火(プロフ) - 焼きそばパンさん» あ、よかったかえってきた.....(気にしなくて大丈夫ですよ!) (2017年6月11日 15時) (レス) id: a727658566 (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン(プロフ) - 灯火さん» はっ…危なく逝ってしまうところでした…危ない危ない…(返信遅くなってすみません汗) (2017年6月11日 13時) (レス) id: 07a3e57208 (このIDを非表示/違反報告)
灯火(プロフ) - 焼きそばパンさん» 待って待ってお墓いかないでまだはやいですよ((( (2017年5月16日 20時) (レス) id: e8716935ee (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン(プロフ) - 灯火さん» おわああめっちゃ嬉しいです!!!ありがとうございます┏┛墓┗┓ (2017年5月16日 20時) (レス) id: 07a3e57208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焼きそばパン | 作成日時:2017年4月10日 19時