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智を壁側に歩かせて、私が斜め前を歩いて。
どうにか恥ずかしくなさそうなレベルでその場を乗り切った。
マンションの前につく頃にはもうおさまってて、ほっと胸をなで下ろす。
「誰かに見られてないかな」
「いいじゃん別に」
「え、だって智恥ずかしかったんでしょ？」
「んや…まぁ。でもAのが恥ずかしくない？」
「なんで、」
「外でナニされてんだよこいつーって」
「え!?」
「俺がなったのってAにくっついたからじゃん。そしたらこうなったのってAのせい」
「……」
そうか。それは考えてなかった。
ただただその状態を誰かに見られることが、智は恥ずかしいんだと思ってた。
「……そう考えたら私もちょっと恥ずかしい」
「でしょ？でももう家だから大丈夫だね」
エレベーターで密室で。
こういう状況になったらまた体をくっつけてくる。
「Aー」
「なに」
「すぐいれていい？」
「えっ！」
「んふ、冗談」
にこにこ？ニヤニヤ？しながら智の手が私の腰を撫でた。
すぐいれるとか、そんな、よくそういうことを外で言えるわね！
警備会社の人が聞いてたらどうするの？とか、私は気になってしまうけど、智はそんなのどこ吹く風で。
「あ。でも玄関にゴム用意したよ」
「え！？」
「んふ、Aのその反応好き」
「、……」
…ほら、そんな優しい顔で好きとか。
これで来週から他人とか言われたら本気で死ぬかも、私。
恥ずかしくて顔を伏せると同時に、エレベーターが到着した。
「A」
「なに？」
「ほんとにやだ？」
「……」
「すぐ繋がりたい」
「、」
……ずるいよ、反則だよ。
そんな風に目をうるませて言われたら、、
こんなの誰だって断れるはずないじゃない、
家の前でカードキーをかざして、ガチャ、って音にビクッとした。
「……いいよ」
「んふ。A好き」
「…ドア閉まってからにしてよ？」
「わあってる」
そんなこといいながら、締め切る前に深いキスが降ってきた。
シャワーも浴びてないのにこんなとこで。
智の手が体を這う度に痺れるみたいに体の奥が熱くなった。
自分でもおかしいと思うくらい、智のが欲しいとか。
玄関で四つん這いにさせられて、奥まで入ってくるそれに何度も声を上げそうになった。
脱ぎ捨てられた服を見て、無性に愛おしく思ったりして。
もう無理だよ、智なしでは生きられない。
こんなに大好きなんだもん。
こんな甘い蜜を与えられて、それを忘れろとか。
そんなの絶対、やだ…
*
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さゆ(プロフ) - こんにちは。とっても素敵なお話をありがとうございました(*´∀｀)何回読んでもぐっときます！妬いてるのも独占欲強いのもかわいい。まっすぐな智くんが素敵すぎです。また、智くんで書いてほしいなぁ。楽しみにしてます。 (2020年3月5日 12時) (
レス) id: b39ec88e32 (このIDを非表示/違反報告)
智恵里(プロフ) - うわぁーん(。´Д⊂)素敵すぎます！！幸せになってくれて良かった！！ (2019年11月18日 20時) (レス) id: 82290003ef (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - さぼてんさん» さぼてんさん、こんにちは！無事完結しました！次のお話もお付き合いいただけると嬉しいです♪ (2019年11月18日 11時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ともさん» ともさん、こんにちは！楽しんでいただけたようでよかったです(*^_^*)コメントありがとうございます！ (2019年11月18日 11時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ていくさん» ていくさん、こんにちは！お話、最後までお付き合いいただき、楽しんでいただけたようでよかったです(*^_^*)ニノのお話読みたいと言ってくれる方がいてよかった(笑)一歩踏み出す勇気が出ました(*^_^*)いつもありがとうございます！ (2019年11月18日 11時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年9月7日 0時
