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「きっもちー！」
目を前には、白い砂浜を駆け出して海に入っていくナミさん。
その後ろ姿を二人並んで見つめる。
日も高くなってきて、ギリギリ水着で遊べそうな気温。
オーナーさんから聞くまで知らなかったけど、今は水着だけで泳ぐ気候ではないみたい。
パラソルを立ててシートをひいて。
私も一応水着を着てきた。
「元気(笑)」
「うん」
「…よかったの？今日」
「ふふ、さっきも聞かれたよ」
朝食堂に行った時、私がナミさんに"一緒に行こう"って声をかけたのを聞いて、智は驚いた。
「よかったもなにも、もう戻れたし。それに…」
…もういいの。
戻った時に二人きりで、その……そうなれたから。
体が繋がると、心も繋がれるんだって。
智が私のこと想ってくれてるってすっごく実感出来たから、心が落ち着いたんだ。
「あ。今えろい顔した」
「えっ」
「んふ、俺も思い出してたけどね」
「、」
「早く夜になんねーかなー」
、それって、
「ゴム足りっかな」
「へ！」
「んふ。あと二箱あるからだいじょぶか」
「えっ！」
そ、そんなに持ってたの！？
「さっちゃ、」
思わず呼んで唇をきゅっと噤んだ。
"智"って呼んでって言ってたのに。
「……ごめ、」
「ん？なんで謝んの」
「…だって、智がいいんでしょ」
「へ？いいよ全然」
「え、そうなの？」
「んなこと言ったっけ」
……忘れてるだけ？
"さっちゃん"じゃなくて"智"がいいって昨日言ったじゃん！
「…昨日言ってたけど…」
少しうーんって唸って、ハッとしたように顔を上げた。
「あ。あれか」
「思い出した？」
「あれはそーゆー雰囲気だったし」
「……」
「戻ったばっかだったから、男の俺だよって伝えたくて」
「…そうだったんだ」
「でも、えっちん時は呼び捨てもいいね」
「え、 」
「ふだんさっちゃんでさ、そーゆーときだけ名前呼ばれたら…燃える(笑)」
「そういうもの？」
「そーゆーもん」
そうなのか。そういうものなのか……
実は頑張って智呼びしてたから、ちょっと気が楽になったというか。
"さっちゃん"でもいいんだ。
…ていうか、"さっちゃん"に結構愛着持っていたから、嬉しい。
「…じゃあさっちゃんって呼んでいい？」
「ん。どーぞ」
二人の世界で目を合わせて笑ってたら、急に近くでナミさんの声がした。
*
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やっち(プロフ) - うさこさん、こんにちは。どの作品もとても良かったです。また作って欲しいです (2022年11月26日 7時) (
レス) @page47 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした！優しさの塊な智くんにメロメロになったりエロエロの智くんにキュンキュンしたり〜とっても楽しかったです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - はるさん» はるさん、こんにちは！ほんと、私もさっちゃんと入れ替わりたい(笑)そしたらもれなくじっくり観察ますけど(≧∀≦)最後までおつき合いいただいて、ありがとうございました！ (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ていくさん» ていくさん、コメントありがとうございます！毎回楽しみにしていただいてたなんて…嬉しいです☆他のお話でも機会があればよろしくです(^^) (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - うさこさん、おはようございます。とっても楽しかったです！さとちゃん格好良かったなぁ、私も入れ替わりたい←無理(^w^)結局二人が幸せで良かったです！ (2019年6月21日 9時) (レス) id: 4dabf2263b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年4月12日 20時
