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お布団に入って目をつぶった。
明日にはもう戻るんだ。
この姿で寝るのも、これがもう最後なんだ……
"最後"というキーワードにかなり敏感になってる。
昨日まではそこまで思わなかったのにな。
今日が最後……
明日ナミさんと一緒っていうのが気にかかってるのかな。
……それは大いにあると思うけど……
恐る恐る背中合わせのさっちゃんの方に振り返ってみると、背中を縮こませて向こうをむくさっちゃんの姿。
「……」
その後ろ姿に泣きそうになって再び背中を向けた。
ナミさんさえいなければ…なんて、私は鬼か。
まだ大学生で、私が経験したこともない人生の岐路に立たされてる彼女を、気の毒だとは思うけど疎ましく思ってしまうなんて。
明日だけなのに。明後日にはナミさんは帰ってしまうのに。
それほどまでに私にとって"明日"は特別すぎて。
さっちゃんにそれが伝わっていないのかと思うと、寂しくて悲しくて。
『元に戻ったら我慢できねぇから』
あの約束だって、果たされそうにない。
戻ったらすぐがいいなんて、私どんだけ飢えてるの。
でもさっちゃんがすぐそこにいるのに。
それなのに触れられないなんて……
「……、」
奥の方からこみ上げてくる涙をぐっと堪えて布団を頭までかぶった。
たった1日。
明日が過ぎればあとはさっちゃんと一緒なんだから。
そう言い聞かせて、どうにか目を瞑った。
…………
「……、……」
どれくらい時間が経ったんだろう。
辺りは真っ暗。まだまだ夜明けは遠そうだ。
意外と目が冴えていて、頭がスッキリした感覚。
時間を見ようと、枕元に置いておいたスマホに手を伸ばす。
……、あれ、全然ない、
バタバタと置いた覚えのない横にも手を伸ばしてみるけど、ない。
カーテンから少し漏れる月明かりが、次第に周りをクリアにしていく。
少しずつ慣れてきた目の感覚を頼りに、上半身だけ起こして辺りを見回す。
「、」
あった、
四角い物体に手を伸ばして、一瞬フリーズ。
……あれ、持った感覚が……、私の？
目を凝らしてジーッとそのスマホを見つめると、くらがりながら、いつもより大きい気がする。
「……っ、」
え、もしかしてっ、
寝る前に振り向いた方に顔をやって見ると、……壁だ。
恐る恐る反対に振り返る。
「……」
「っ、……」
暗闇の中で、誰かが座ってる。
ていうか、うそだ、
そこにいるのは紛れもなく、
今まで鏡で見てた、
……"大野智"だ……
*
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やっち(プロフ) - うさこさん、こんにちは。どの作品もとても良かったです。また作って欲しいです (2022年11月26日 7時) (
レス) @page47 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした！優しさの塊な智くんにメロメロになったりエロエロの智くんにキュンキュンしたり〜とっても楽しかったです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - はるさん» はるさん、こんにちは！ほんと、私もさっちゃんと入れ替わりたい(笑)そしたらもれなくじっくり観察ますけど(≧∀≦)最後までおつき合いいただいて、ありがとうございました！ (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ていくさん» ていくさん、コメントありがとうございます！毎回楽しみにしていただいてたなんて…嬉しいです☆他のお話でも機会があればよろしくです(^^) (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - うさこさん、おはようございます。とっても楽しかったです！さとちゃん格好良かったなぁ、私も入れ替わりたい←無理(^w^)結局二人が幸せで良かったです！ (2019年6月21日 9時) (レス) id: 4dabf2263b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年4月12日 20時
